まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

やった、これで神戸に行ける・・・

2021年11月25日 | プロ野球(バファローズ・NPB)
日本シリーズ第5戦も一筋縄では行かない試合だったが、バファローズが何とかものにすることができた。

仕事の都合で出張先のホテルでテレビ観戦したが、スワローズ先制で嫌なところをバファローズが効果的に得点を挙げ、5対2で8回裏を迎えた。マウンドにはヒギンス。

ここで二者連続四球としたところで、山田が文句なしの同点3ラン。思わずテーブルに突っ伏してしまった。

完全に嫌な流れだったが、それを変えたのがジョーンズ。これまで四球か三振かというところ、狙いすましたレフトへの一発。ここでメジャーの底力を見せるとは。山岡の救援も光った。

最後は初登板の平野が何とか抑えた。

その前に、「後がないのだから中4日で山本を登板させるべき」という声もある中で、先発した山﨑福が試合を作ったし、初先発の太田も当たった。いい形で「全員で勝つ」試合だった。

よし、これで試合は神戸にもつれこんだ。スケジュールの都合で神戸開催となったが、ブルーウェーブ以来の日本シリーズということで、オリックス・バファローズとしても新たな歴史になるだろう。

私も駆けつけます。熱戦で何とかタイ、そして逆転日本一を!!
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第20番「医王寺」~広島新四国八十八ヶ所めぐり(太田川ほとりの杉薬師)

2021年11月25日 | 広島新四国八十八ヶ所

日本シリーズは第4戦を終えてスワローズが3連勝、日本一に王手がかかった。1995年のブルーウェーブ、2001年の近鉄と同じく、第5戦・相手の本拠地でこのまま決められてしまうのか。いずれも惜しい試合が続く中、何とか第5戦を取って神戸に戻ってきてほしいものだ・・・!

さて、話はがらりと変わり、そのシリーズよりも前に戻る。11月7日、少し時間が空いたので広島新四国八十八ヶ所の続きである。11月7日だから、日本シリーズはおろかクライマックスシリーズのファーストステージの最中である。

今回訪ねるのは第20番の医王寺。その後は第21番福王寺、第22番真福寺と続くが、これは山登りコースでもあるため時間を取って別に行くことにして、今回は可部にある医王寺だけである。

可部線に乗り、可部に到着。かつては三段峡まで非電化路線が走っていたが1993年に廃止された。しかし、沿線人口の増加や市民病院の移転計画もあり、地元では電化して復活させる動きがあった。それを受けて2017年、可部~あき亀山間が復活。短い区間とはいえ、一度廃止されたローカル線が復活したのは初めてのケースである。

これから向かう医王寺の最寄り駅は、次の河戸帆待川(こうどほまちがわ)である。過去の廃止前にはなかった駅で、復活の際に新たに設けられた。国道54号線を行く路線バスでも近くまで行けるが、同じように行けるなら鉄道利用である。

ホーム1本だけの簡易な造りで、自動改札機が1台あるだけの無人駅である。

駅前には帆をかけた舟のモニュメントが置かれている。その昔、神武天皇が日向から東征した際、安芸に立ち寄った。当時の海岸は現在よりも内陸にあり、当時の海につながる帆待川をさかのぼり、舟山の麓に舟をつなぎ、貴船山に上ったとされる。また可部の町は太田川、根の谷川、三篠川が交わるところで、上流部から運ばれた年貢米などはここに集められ、太田川を通って広島の町に運ばれたという。その意味で帆待川という名前になったとも言われる。

駅前にはホームセンター、スーパーが建ち、周囲も住宅が立ち並ぶ。少し離れて完成間近の安佐市民病院も見える。

太田川の河川敷にほど近いところに小ぢんまりしたお堂がある。ここが医王寺である。地元では「河戸の杉薬師」として親しまれているそうだ。

その昔、この地に一本の杉の大木があった。ところがある時、一夜のうちにこの杉の木が消えうせたことがあった。村人たちが行ってみると大木は数々の仏像になっていた。人たちはこの仏像を携えて高僧に尋ねると、本尊が薬師如来、脇仏として観音菩薩、勢至菩薩、そして十二神将があり、いずれも行基が造ったものだという。人たちはありがたがってこの地にお堂を建てて仏像たちを祀った。その後、この一帯は太田川の洪水で何度も流されたが、仏像たちは生き残って現在にいたるという。

一夜のうちに杉の木が消えうせたかどうかはともかく、別の史料では行基がこの地を訪ねた際、杉の木に吉祥を感じ、そこから薬師如来をはじめとした仏像を彫ったとある。いやいや、さらに行基が訪ねたことも伝説で、行基の教えを受けた治水事業の集団が一帯のインフラ工事を行うにあたり、工事の無事と村の加護を願って薬師如来を彫ったのではないかとも言われている。

お堂は無人の様子だが、境内の庭は掃き清められ、落ち葉もまとめられている。ご近所の方が管理されているのか。さて朱印はということで、用紙が入った箱を探すが見当たらない。その代わり、「医王寺の納経は沖中宅でお受けください」とある。ちょうどお隣の家である。境内の掃除をしているのもこちらのお宅の方なのかな。

行ってみると勝手口の門が開いていて、納経用紙が入ったケースが置かれている。用紙をいただき、朱印代はポストに入れる。

この先は福王寺だが、今回はここで引き返し、河戸帆待川から可部線に乗る。この駅から乗車する人もそこそこいる。車内では5日に就任会見を行ったファイターズの新庄監督の話題で盛り上がる客もいる。広島でも話題になるくらいだからよほどのインパクトである。

来季に向けて3人の新監督が誕生した。長年待望論があり、ようやく実現したドラゴンズの立浪監督。1軍コーチから2軍、3軍すべての指導歴があり、チームの隅々まで熟知していることを買われたホークスの藤本監督。そしておよそ監督とは縁がなく、まさかと思われた新庄監督。それぞれどのようなチームを作り上げるのかも楽しみである。

一方、来季の続投が決まったカープ佐々岡監督に対して、広島の人たちの思いやいかに・・・。

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