今年の統一地方選挙、もっとも注目される選挙区ではあるが、宮崎での東国原知事の当選を受けてか、どうも政党の候補者の擁立に苦心しているのが東京都知事選挙。まあ、石原慎太郎都知事が何だかんだ言われてもぶっちぎりで当選するのは目に見えている。それに対抗するはずの民主党が、独自候補と立てると大言したもののいまだに候補者選びで難航しているという現状は何なのか。所詮は土台の不確かな連中が集まっている政党、何もできやしないのがこの党の実情なのだろう。
そんな中、石原都知事に対抗するとして立候補を表明しているのが、現代建築家の黒川紀章である。昔、マイホームの宣伝だったか、ショパンの「革命」に乗せて図面を引いている姿がCMになっていたっけ。
作家対建築家の選挙戦も面白いのだろうが、結局は石原都知事の敵ではないだろう。
黒川氏自身、現代建築家として、居住性がよいのか悪いのかよくわからない建造物を建てたり、全国のハコモノ行政の一翼を担っていたり(地方に行けば、結構黒川紀章のデザインによるハコモノが転がっている)、まあ、知事に当選したらそれこそ黒川デザインで東京都のハコモノを一新するくらいのことはするだろう。しかし、その程度だ。
都知事選挙立候補がその宣伝というわけではないだろうが、いま、国立新美術館で黒川紀章展をやっているとか。近く休日にでも鑑賞しようとも思うのだが、さぞかし人だかりが多いだろうな・・・・。