弁護士湯原伸一(大阪弁護士会)の右往左往日記

弁護士になって感じたことを綴っていきます(注意!!本ブログは弁護士湯原の個人的見解に過ぎません)

「株」データブック全銘柄版は会社四季報と似ているか?-出版差止め請求は和解で終結

2006年03月01日 | その他
以前、このブログでも紹介しましたが、東洋経済新報社がダイヤモンド社に対し、ダイヤモンド社が発行する「株」データブック全銘柄版が会社四季報に似ているとして、出版差止めの仮処分等を求めた裁判につき、和解で終了したようです。

報道によると、ダイヤモンド社が会社四季報からの一部無断転用があった事実を認め、謝罪するとのことです。
でも、謝罪はともかく、結局出版差止めの方はどうなったのでしょうか?
私が見た限り何も触れていませんが、おそらくは謝罪するから出版差止め請求は取り下げ、出版自体は可能ということになったのだと思います(また、何らかの名目(解決金?)でお金のやり取りはあったのではないでしょうかね)。

著作権という言葉もおそらくは最近になって意識され始めた言葉ではないでしょうか。
権利意識の向上に伴い、安直に他人のものを真似てはいけないということが改めて認識させられた事件だと思います。


関連リンク
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060301-00000051-mai-soci

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個人情報保護法への過剰反応!?-関係各省庁が問題ない事例を公表へ

2006年03月01日 | 経験談・感じたこと
現実と理念がかけ離れすぎ!?と施行当初から言われていた、個人情報保護法ですが、個人情報保護法に対する行き過ぎた反応を是正しようと、関係各省庁の集まりである「個人情報保護関係省庁連絡会議」は、問題ない事例の具体例を公表したようです(ただ、私の調べ方が悪いのか、現時点ではインターネット上の公表箇所をみつけることができませんでした)。

報道によると、本人の同意を得なくても個人情報を提供しても問題ない事例としては、例えば、最近あったPL事故対応のための、メーカーが販社に対して顧客名簿の提供を要請する場合とか、大規模事故の際の家族から医療機関への安否確認などが明示されたようです。

以前、このブログにも書きましたが(消費者保護センターにおける個人情報保護法に関する相談が少々過剰気味になっているという情報です)、個人情報を保護するという総論自体には賛成できるものの、各論として、どの様に対応すればよいのかという情報があまりにも不足していることに由来しているのではないでしょうか。

最近、リサイクル品とPSEマークのことも書きましたが、政府側としても、もう少し積極的な事前公表を行うべきでしょうね。


関連リンク
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060301-00000005-maip-soci

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