弁護士湯原伸一(大阪弁護士会)の右往左往日記

弁護士になって感じたことを綴っていきます(注意!!本ブログは弁護士湯原の個人的見解に過ぎません)

日弁連は利益団体になっちゃダメ?

2012年02月27日 | 経験談・感じたこと
毎度お馴染み、既存弁護士に対して超批判的な朝日新聞の社説です。


◆日弁連会長選―利益団体でいいのか




私の本音です。

「え!? なっちゃダメなの? 禁止されているの?」




しょせん弁護士のみ選挙権があるムラの選挙に、何故、朝日新聞はそんな危機感を持っているんですかね…。

個々の法的問題に対処するのは、弁護士「会」ではなくて、弁護士その「人」なんですけどね。





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何だかなぁ…「全ては憲法9条が原因だと思っています」がブームに?

2012年02月24日 | 経験談・感じたこと
悪い意味で「平和ボケ」と言うべきか、あるいは好意的に「関心が高まった」と言うべきか、色々評価があるかと思いますが、橋下大阪市長が発した

◆全ては憲法9条が原因だと思っています

というフレーズ使用がブーム(?)になっているようです。


橋下徹大阪市長の「全ては憲法9条が原因だと思っています」が爆発的ブームに



そういえば、左系と言われてる某法律事務所から封書郵便が届いたときに、封筒の表面にデカデカと

「憲法9条を守りましょう」

と記載されていて、少し驚いたことがあります。
(まぁ別に悪いことではありませんが、そんなところに記載しなくても…と思ったのは事実です)



あと、最近の橋下市長と言えば、メールのモニタリングで色々と問題となっていますが、平成12年当時の労働省のガイドラインは、どちらかというとビデオモニタリングに関するものが主たる記述であり、だからこそ事前通知が必要と記載されていたような記憶があるのですが、どうなんでしょうかね…。
(再度、正確に読み直してみる必要性はありますので、私の記憶違いの可能性は大いにあります。
なので、間違っていたらごめんなさい。)


ちなみに、私が知っている限りの裁判例では、事前通知がないメールのモニタリングであっても、プライバシー権の侵害とは認定されていないものばかりだったように思います。


結局のところ、メールのモニタリングという手段の問題ではなく、労働組合というタブー視されている団体の調査目的であることが、騒ぎを大きくしているような気がするのですが…。
(メールのモニタリングについては、早期に統一的な見解が出ればいいですけどね)





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マニュアル化の弊害?

2012年02月22日 | その他
本日午前中は外出していたのですが、その際に、フジテレビのめざましテレビの担当者から取材依頼(たぶん電話取材)があったそうです。


電話を受けた担当事務が言うのは、「インターネットやSNS上に他人の写真を掲載した場合の問題点」だったらしいのですが、私自身は、午前中は外出、戻ってきてから直ぐに会議という予定でした。

そこで、担当事務が機転を利かして、「おそらく今日は捕まらないのでは…」と回答したそうです。


そうしたところ、先方より「誰か他に弁護士を紹介してくれませんか」と言われたので、担当事務は「弁護士会に問い合わせて下さい」と返したそうです…(※)

※当事務所では、私が受任できない業務に関する問い合わせに対して、「申し訳ないが、弁護士会に問い合わせてもらえないか」と回答することをルールにしています。



その後、先方が弁護士会に問い合わせを行ったのかどうかは分かりませんが、本当に

「取材可能な弁護士を紹介してくれ」

と問い合わせが入った場合、弁護士会としても対処できないだろうなぁ…と思ってしまいました。。。




ある意味での「マニュアル化の弊害」を考えさせられました。




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実名報道か否か…各社でスタンスが分かれているようです。

2012年02月20日 | 法律情報
本日、光市母子殺害事件の最高裁判決が出ました。


結論については報道されている通りですが、私が色々なニュースサイトを見て「おや…」と思ったのが、元少年について実名報道を行うか否かで、各社が異なっていることです。


15時過ぎの時点で読み比べたところ、

・朝日新聞、読売新聞、日経新聞、時事通信、NHKなど…実名報道
・毎日新聞、産経新聞(※)など…匿名報道

(※MSN産経ニュースでは匿名ですが、他の産経新聞系の媒体では実名報道です)

となっていました。



ちなみに、実名報道の根拠は、要旨「死刑判決が確定した以上、少年の再起更生を慮る必要性がない」ということにあるようです。


色々な考え方があるかと思いますが、どんなもんなんでしょうかね…。




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人体の不思議展訴訟~原告の請求棄却!

2012年02月17日 | 法律情報
以前このブログでも取り上げましたが、「人体の不思議展」の開催で精神的苦痛を被ったと主張して訴訟提起されていた慰謝料請求訴訟について、請求棄却の判決が出たようです。


◆人体の不思議展訴訟:原告の訴え棄却 地裁「嫌悪感は主観的な感情」(毎日新聞)


もともとお金目的ではない、「別の目的」がある訴訟だったようですし、何をもって個人の法益が侵害されたとするのか理論的には難しいのでは…と予想していましたので、「やっぱり…」というのが正直な感想です。




ところで、法理論として詰めて考えると、「主観的な感情」ってどこまで法律で保護されるのかは研究対象としては面白いのではないかと思います。

ある一線を越えたら法的に保護される(=慰謝料が認められる)と抽象的には言えるのですが、じゃあ「ある一線」の具体的判断基準となると、あるようで無いような気がします。

私個人としては、権利意識の向上と弁護士の増加などの影響で、今後、感情が害されたor精神的苦痛を被ったことを理由とする慰謝料請求訴訟増加するのではないかと予想しているのですが、果たしてどうなることやら…。





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「狙い」は分かるが、タイミングの悪い値上げ

2012年02月15日 | 経験談・感じたこと
「便乗値上げ」という言葉がありますが、どうもそれに該当するようで、大きく叩かれているようです…。


◆ソニー、ホイットニー配信曲を値上げ!大ブーイングで戻す



需要と供給のバランスによって「価格設定」がされることは誰もが分かっていることなのですが、そのタイミングや背景事情によっては大きな非難を生んでしまうことの典型例ではないかと思います。



ちなみに、便乗値上げという訳ではありませんが、我々の業界でも、「法改正時」というタイミングに便乗してモノやサービスを得るという商売方法があります。
(といいますか、モノの本によれば、「時流に乗る商売」として明確に記載されていたりします)

これって、そのうち非難の対象になったりするんですかね…。





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橋下市長と弁護士の一部勢力との間で全面戦争が始まるらしい…

2012年02月13日 | その他
労働組合問題に手を出せば、必ず労働組合側が対抗策を打ってくるだろうとは思っていましたが、大阪弁護士会所属の一部弁護士勢力が色々と動きを活発化しているみたいです。


この際だから、双方とも白日の下にさらすことで、どちらの言っていることが「より市民にとってメリットがあるのか」はっきりさせた方がいいんじゃないでしょうかね。


まぁ、結果的に、訴訟対策等で税金が支出されることが「無駄」に映るだけかもしれませんが…。







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老いを感じた瞬間…

2012年02月10日 | 経験談・感じたこと
今日は午後から、ひたすら契約書の作成・チェック、就業規則や賃金規程の作成・チェックなどの、いわゆるリーガルチェックと呼ばれる作業を行っていました。


勢いで全部やってしまうと集中的に業務遂行したので、4時間近くパソコンの前に固まっていました。

一区切りが付いたので、「さて…」と思い、立ち上がろうとしたところ、膝が固まって動かない…!!
無理矢理立ち上がったところ、足が体重を支えきれないらしく、ふらつきが…!!


確実に年齢と共に体力が落ちていることを感じた瞬間でした。


前からは気になったりしているので、1駅分歩いたりしているのですが、もう少し運動した方が良さそうです。。。




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弁護士業もマーケティングということで…

2012年02月08日 | その他
知り合いのコンサルタントに勧められて

◆小予算で優良顧客をつかむ方法-マーケティング常識11のウソ 神田昌典著

を読みました。
(※といっても電車の中で斜め読みですが)



今となっては当たり前になっている、ダイレクト・レスポンス広告や2ステップ広告について記述がされているのですが、これを私なりに解釈した場合、インターネットでビジネスするのであれば、

「WEBでの目的は見込客を集め、問い合わせのための橋渡し役に徹すること」
「見込客を集めるためには、情報の出し惜しみはしない」

ということになりそうです。




ところで、弁護士は、知識を売りものにしている業態ですので、何でもかんでも公開してしまうと「商売にならない…」という不安があります。

が、どうせ今の時代、インターネットで調べればある程度の情報は収集できますので、単に知識を知っている(その知識を提供する)だけでは、いずれにしても商売ができないんだろうなぁと思います。

付加価値をつけるとすれば、弁護士ならではの「情報の活用の仕方=経験」になりそうです。



さて、少しビジネス戦略を描いてみようかな…。





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不都合な真実?

2012年02月06日 | その他
今後、この手の事項は、どんどん出てくるのではないでしょうか。


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大阪市職員の労働組合が、昨秋の市長選で現職支援に積極的に動いていたことを裏付ける生々しい実態が6日、明らかになった。橋下徹市長率いる大阪維新の会が入手した、平松邦夫前市長支援のための「知人・友人紹介カード」と、管理用のチェックリスト。市交通局職員でつくる大阪交通労働組合(大交)が配布・回収を指示し、非協力的な職員には人事上の脅しともとれる「不利益」があることを示唆していた。

「大阪市労連(市労働組合連合会、大交の上部組織)では、組合員が一丸となって知人・友人紹介活動に取り組み、平松市長を積極的に支援していくことが決定しています」

「紹介カードを提出しない等の非協力的な組合員がいた場合は、今後不利益になることを本人に伝え、それでも協力しない場合は各組合の執行委員まで連絡してください」

維新が入手したチェックリストには、交通局職員約1800人分の氏名などが記載され、協力しない職員への「脅し」ともとれる文言が記されていた。

入手リストはA4判で36枚分。会社の社員番号にあたる氏名コードや氏名、「済」を記入する紹介カードの配布・回収のチェック欄などがある。氏名コードは交通局総務部のほか、組合費を徴収する関係で大交も把握しているが、リストには非組合員の局長級ら幹部職員の名前もあった。

現職職員から情報提供を受けた維新市議によると、リストは職場で管理され、選挙後に上司から廃棄命令が出たという。

維新市議は「こうした資料が職場にあること自体が問題で、交通局が組織ぐるみで選挙運動にかかわっていた疑いが強まった。特に管理職の選挙運動は違法性があり厳しく追及する」と話す。

大交は交通局の非管理職のほぼ全員にあたる約6500人が加入。6日、産経新聞に対し「取材は一切お断りしています」と答えた。市労連は市長選で「大阪市と市労連の存続をかけた選挙」などとして、平松氏を全面支援していた。



◆交通局労組「非協力なら不利益」 リストに局長級幹部も(産経新聞)

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ところで、我が弁護士業界に目を向けると、2月10日に日本弁護士連合会の会長選挙があります。

今年は4人も立候補していて、各候補者とも自陣(派閥)の引き締めに躍起になっていると聞き及んでいます。

まぁ、市長選挙とは性質が異なるとはいえ、日弁連選挙についても色々な話は漏れ伝わってきますので、そんなに大きな違いは…(大人の事情により以下省略)




話を戻しますが、私は労働組合を擁護する気は全く無いものの、一方で、あまりこんなことをやっていても大阪市民に「目に見える利益」が還元される訳ではないと思います。

有権者は「熱しやすく冷めやすい」というところもあるかと思いますので、この問題ばかりやっていると、市町は足下をすくわれるような気がします。








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