世間を震撼させたオウム事件ですが、松本被告人の刑事裁判につて、先日、東京高裁が控訴棄却決定を出し、東京高裁の刑事裁判は実質的な審理がないまま、一応の終了となっています。
そこで、東京高裁の控訴棄却決定に対し、弁護側が控訴棄却決定に対する異議を申し立ててしたところ、昨日、東京高裁(おそらくは、刑事裁判を担当した裁判官と、異議に対する判断を行った裁判官とは異なるはずです)は、異議を斥ける決定を出したようです。
報道では、「松本被告の死刑がほぼ確定」と報じられていますが、弁護人側は諦めず最高裁に特別抗告して、何とか東京高裁での刑事裁判を復活させる方向で動いているようです。
私自身、ここまで複雑な刑事裁判を経験したことがありませんし、刑事弁護人の方針について口出しできる立場にはありませんが、法律を知らない素人の立場から考えた場合、何となく無駄な手続きだなぁと思ってしまいます。
ただ、今回の異議を斥けた裁判官が指摘する、「意思疎通や接見ができなくても、弁護人には記録の検討や知識、見識に基づき、趣意書の作成が期待されている」との指摘については、本当なのか?とは思ってしまいますが…。
個人的には、刑事被告人の意見を聞かずして、刑事裁判を進めろ!というのは、弁護士に全てのリスクを負わせた暴論としか思えません(刑事被告人から文句を言われるのは最終的には担当した刑事弁護人です。刑事弁護人が、被告人から後々懲戒請求や損害賠償やらで訴えられてしまっては、安心して刑事弁護などできません)。
今後その様な指摘がまかり通るなら、弁護人も人の子ですので、誰も刑事弁護をやりたがらないような気がします。。。
もっとも、被告人の訴訟能力について、もう少し違う争い方があったのではないかと少々考えてしまいます。
世間の注目が大きいだけに、難しい問題です。
関連リンク
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/aum.html?
d=20060531hochi004&cat=60&typ=t
そこで、東京高裁の控訴棄却決定に対し、弁護側が控訴棄却決定に対する異議を申し立ててしたところ、昨日、東京高裁(おそらくは、刑事裁判を担当した裁判官と、異議に対する判断を行った裁判官とは異なるはずです)は、異議を斥ける決定を出したようです。
報道では、「松本被告の死刑がほぼ確定」と報じられていますが、弁護人側は諦めず最高裁に特別抗告して、何とか東京高裁での刑事裁判を復活させる方向で動いているようです。
私自身、ここまで複雑な刑事裁判を経験したことがありませんし、刑事弁護人の方針について口出しできる立場にはありませんが、法律を知らない素人の立場から考えた場合、何となく無駄な手続きだなぁと思ってしまいます。
ただ、今回の異議を斥けた裁判官が指摘する、「意思疎通や接見ができなくても、弁護人には記録の検討や知識、見識に基づき、趣意書の作成が期待されている」との指摘については、本当なのか?とは思ってしまいますが…。
個人的には、刑事被告人の意見を聞かずして、刑事裁判を進めろ!というのは、弁護士に全てのリスクを負わせた暴論としか思えません(刑事被告人から文句を言われるのは最終的には担当した刑事弁護人です。刑事弁護人が、被告人から後々懲戒請求や損害賠償やらで訴えられてしまっては、安心して刑事弁護などできません)。
今後その様な指摘がまかり通るなら、弁護人も人の子ですので、誰も刑事弁護をやりたがらないような気がします。。。
もっとも、被告人の訴訟能力について、もう少し違う争い方があったのではないかと少々考えてしまいます。
世間の注目が大きいだけに、難しい問題です。
関連リンク
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/aum.html?
d=20060531hochi004&cat=60&typ=t