弁護士湯原伸一(大阪弁護士会)の右往左往日記

弁護士になって感じたことを綴っていきます(注意!!本ブログは弁護士湯原の個人的見解に過ぎません)

住民基本台帳の営利目的での閲覧禁止へ-住民基本台帳法が改正へ

2006年03月07日 | 法律情報
半年くらい前に、このブログでも、

・住民基本台帳の閲覧について、総務省は公益目的以外の閲覧を禁止する方向で動いていること
・戸籍の閲覧について、法務省は原則非公開にする方向で動いていること

をお知らせしましたが、ようやく!?住民基本台帳について、公益目的以外での閲覧を禁止する旨を法律で明記することが決まったようです。

個人情報保護法が施行され、個人情報に対する意識が高まっている中、改正は当然と言えそうですが、個人情報保護法が施行されて約1年経った段階で、ようやく住民基本台帳法の改正を閣議決定したというのは少々遅すぎるような気がします(施行はいつになる!?)。

ところで、公共機関が持っている情報が非公開化されると、個人情報は、今後ますます財産価値が生まれることになります。
そうすると、かえって個人情報に関する裏取引とかが活発になるのではないかという危険も感じます。


関連リンク
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060307-00000102-yom-pol



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弁護士の不祥事が続々と…

2006年03月07日 | その他
今はどうか分かりませんが、昔は「弁護士」というだけで、清廉潔白なイメージがあったようです。

が、実際にこの世界に入ってみると、やはり同じ人間、色々な人がいます。

報道では、再び電車内でちかんを犯してしまった弁護士の話や、実際には訴訟などしていないにもかかわらず、判決文を偽造して依頼者に訴訟の結果報告を行っていた弁護士の話が報じられています。

批判することも可能ですが、「人の振り見て我が振り直せ」ということわざもありますので、今回は、自分もこんなことしてはいけない!と思い返す良いきっかけと思って報道を受け止めたいと思います。

それにしても、ちかんを何度も犯している弁護士の刑事弁護は受けたくないですよね。
刑事弁護の情状立証という中で、決まり文句として「被告人は十分に反省し、二度と罪を犯さないことを固く決意した」等のことを主張するのですが、刑事弁護人本人ができていないのに、説得力無いですよね!?(裁判所が刑事弁護人の属性だけで量刑を決めるとは思えませんが…)。


関連リンク
http://www.sankei.co.jp/news/060306/sha060.htm
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060306-00000081-mai-soci

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