弁護士湯原伸一(大阪弁護士会)の右往左往日記

弁護士になって感じたことを綴っていきます(注意!!本ブログは弁護士湯原の個人的見解に過ぎません)

信用調査会社と…

2007年08月31日 | 経験談・感じたこと
某企業の債務整理・破産案件で、何度か信用調査会社から連絡がありました。

まぁ、ある程度大きな会社なようなので、答えられる範囲内で情報提供しようと思っていましたが、今日何度も電話をかけてきた担当者は、何故かものすごく上から目線で横柄とのことで、担当事務が対応に困っていると報告を受けました。

そこで、電話がかかってきた時に私に代わってもらい、言ってやりました。
「何故、当方が把握している事情とは異なる事情を前提にして、根ほり葉ほり聞くのか。」
「そもそも回答義務はあるのか。」
「弁護士は守秘義務を負っているが、その点はどの様に考えているのか。」
「事務職員に対する横柄な態度は何か、何様のつもりか。」


信用調査会社も情報を得ようと必死なのは分かりますが、もう少し対応を考えて欲しいと思います。
(信用調査に携わる人全てがその様な対応をするとは思っていません。今回の担当者が特殊例外だと思いますが…)

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橋下弁護士を訴える?-光市母子殺害事件に絡んで

2007年08月28日 | 法律情報
報道によると、光市母子殺人事件の弁護人をしている(と思うのですが…)複数の弁護士が、橋下弁護士のテレビ発言で業務妨害を受けたとして、慰謝料を求める損害賠償を求める方針であることが報じられています。

まぁ、橋下弁護士に、懲戒の対象となるとテレビで名指しで批判された弁護団の弁護士からすれば、刑事弁護という弁護業務が妨害されたと言いたくなるのは、一弁護士として理解はするのですが、まだ刑事裁判が進行している段階で、この様な訴訟を提起することは果たして妥当なのか少々悩んでしまいます。

仮に徹底的に争うのであれば、民事裁判の争点の中に、弁護団の弁護方針が適正だったか否かについての主張が出てくると思われます。
そうすると、弁護団側の弁護士からは、(国民は知りたがっているかも知れませんが…)弁護人として知り得た秘密情報を民事の裁判で暴露せざるを得なくなる場面も想定され、それはかえって刑事弁護人としての職責に反する、あるいは現在進行中の刑事裁判に何らかの悪影響を及ぼすのではないか、何て思ったりもするからです。
(一般の方々には、ちょっと想像しづらい懸念事項かも知れません。)


それにしても、この件については、刑事弁護人としての立場・役割について色々考えさせられます。



関連するニュースへのアドレス
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200708270506.html

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司法修習生、いまだ100人以上就職先が見つからず・・・

2007年08月27日 | その他
新司法試験が実施され、弁護士志望の修習生は就職先がなかなか見つからないと、このブログでも書いてきましたが、日本弁護士連合会が調査したところによると、新司法試験組(来年1月から弁護士になる予定)と旧司法試験組(今年9月から弁護士になる予定)の合計で、100名以上就職先が決まっていないとのことです。

まぁ、確かに、弁護士以外の士業と呼ばれる職種(行政書士、社会保険労務士、税理士などの資格業)は、どこかに就職して経験をつんだ後、独立という流れではないようですので、どこかに就職して経験をつむという弁護士業自体が特殊と言われれば特殊かもしれません。

でも、いきなり開業・独立というわけにも行かないのも現実であって、就職が決まらない場合、弁護士登録もせず、自宅待機状態になるのが実情のようです(自宅待機になっても、誰も就職の面倒を見てくれるわけではないので、結局、弁護士として活動できないみたいです)。

何だかこのようなニュースが流れると、弁護士に対する夢も希望もなくなりますね。。。



関連するニュースへのアドレス
http://www.asahi.com/job/news/TKY200708260131.html

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これで大丈夫!?-大阪弁護士会による司法修習生の就職対策

2007年08月21日 | 経験談・感じたこと
弁護士志望の司法修習生が、法律事務所に就職できず、弁護士登録さえ危ういという問題が生じていることは、結構、最近のニュースでも報じられているように思います。

各地の弁護士会では、色々と対応策を打ち出しているようですが、私が所属する大阪弁護士会では、1人で事務所を運営している法律事務所に就職を斡旋するというプランを練っているとのことです。

ちなみに記事では、

(以下引用)
『雇用確保の新たなターゲットにしたのは、弁護士が1人でも依頼者を多く抱え、経営状態が良好な事務所。新人を雇用することで仕事に余裕ができる上、弁護士が高齢ならそのまま事務所の「後継者」も確保でき、一石二鳥になると考えた。』
(引用終わり)

と記載されていますが、経営状態が良好な事務所を誰がどうやって判断し、あるいは発見するのでしょうか?
(そりゃ弁護士同士で「最近あの事務所は調子がいい」等の噂話はありますが、しょせん噂です。。。)

あと、いわゆる顧客の引継可能で将来的に後継者になれるというのであれば、むしろ私のような経験弁護士の方が、その様な事務所を探し出して就職したいように思うのですが。。。
(雇う側も新人よりは経験弁護士の方が使いやすいはず?)

とにかく、司法修習生の就職問題は大変厳しいようです。


関連するニュースへのアドレス
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070820-00000065-san-soci

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知っておいて損はない!-食品の表示に関するパンフレット

2007年08月08日 | 法律情報
相変わらず「食の安全」に関するニュースは多いですね。

消費者としても、できる限り情報を選別する目を養っておきたいと思いますが、厚生労働省が、食品表示に関する簡単なパンフレットを公表しています。


知っておきたい食品の表示(パンフレット)
http://www.mhlw.go.jp/qa/syokuhin/hyouji/index.html


私は未だ上記パンフレットを読んでいませんが、私自身、弁護士として、飲食関係の仕事をやり始めてから「和牛」と「国産牛」の違いが分かったりしましたので、意外と知っているようで知らない情報も記載されているかも知れません。

情報自体が虚偽であれば、もうどうしようもありませんが、目の前にある情報が正しいのであれば、それを読みとる力は、自分を守る意味でも必要になると思います。

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実在する弁護士名を利用した詐欺って…

2007年08月07日 | 経験談・感じたこと
今になって始まったことではありませんが、相変わらず「振り込め詐欺」は続いているようです。

ニュースでは、実在する弁護士の名前が勝手に記載された書面が送りつけられ、何も知らない被害者が騙されている例も紹介されています。


ニュースへのアドレス
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070806-00000021-nnp-l40


弁護士の情報は、日弁連・各都道府県の弁護士会のホームページ等で探すことが可能ですが、何もかも弁護士情報をさらけ出すのも問題かも知れません。
(具体的な弁護士情報が公開されればされるほど、騙しの手段として利用される可能性が高い…)

ちなみに、私は最近、内容証明郵便等で通知するときは、「正当な弁護士ですよ」という意味を込めて、大阪弁護士会所属であることと登録番号をあえて記載したりしていますが、やはり書面を受領した側からすれば、「本当に弁護士なの?」という問い合わせがあります。
業務がやりづらくて仕方がありません。。。

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二足のわらじ…

2007年08月04日 | その他
以前は、ウイークデイならほぼ毎日更新していたブログですが、最近、更新する余裕が無く、すっかりご無沙汰になっていました。

さて、以前、このブログでも記載しましたが、最近は「自分が弁護士として将来やっていけるか(飯を食えるのか?)」をテーマに、積極的に自分の個人案件を受任するようにしています(もちろん、見込みのない案件や自分の能力では対処ができないものは受任しませんが…)。

ただ、私はまだアソシエイト弁護士(=要はイソ弁)ですので、当然、勤務先の仕事もこなす必要があるわけで、去年と比較すると、仕事量は倍増では済まない状態となっています。

この様な状態を「貧乏暇なし」というのか「ボチボチでんなぁ~」と言うのかはともかく、まぁ、忙しいながらも、充実しているような気がします。

ちなみに、勤務先の事務所は土曜日は休みになっているため、私以外の弁護士は誰も出勤してきません。
私は今年になって、土曜日を休んだのがゴールデンウイーク中だけですので、ほぼ毎週出てきていることになります。
確かに週休1日は辛いのですが、土曜日は、静かであり、かつタバコの煙に悩まされることなく、集中して仕事ができるので、非常にはかどります。

土曜日のメリットを知ってしまったがために、土曜日を休みにするという気力が薄れてきているのが、少々悩みです。。。

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