弁護士湯原伸一(大阪弁護士会)の右往左往日記

弁護士になって感じたことを綴っていきます(注意!!本ブログは弁護士湯原の個人的見解に過ぎません)

ブース設置の反応

2008年01月26日 | その他
以前、このブログでもお知らせしましたが、某会社が主催する医師向けの研修会にブースを設置する機会を設けて頂きました。

正直、私は営業未経験です。
ブース設置といっても何とすればいいのか分からなかったので、

・無料相談応じます!
・無料小冊子を配布します!

と書いた2種類のA3用紙だけを携えて、1人で会場に乗り込みました。

予想通り、他の会社は(隣は税理士法人さんだったんですがそこも)、ブースに色々と装飾を付けて、ブースまで案内する方を配置し、積極的に商談を進めようとしています。

一方、私は積極的に呼び込みを行うことができないので(1人ですし、弁護士という職業柄、どう呼び込んで良いのか分からない…)、とりあえず空いていた椅子に先ほどA3用紙を貼り付けてブースの前方部分に設置し、そして椅子の上に無料小冊子を置いて、あとは黙ってブースに座っているという作戦(?)を取りました。

150~200人くらいの来場者があるとは聞いていましたが、さて、弁護士に関心ある人なんているのかな…と思っていたところ、意外にも無料小冊子への興味があるようで、思っていた以上に取って頂けました(無料だから?)。
結果的に50冊くらいは持っていってもらったようです。
(これが多いのか少ないのか、よく分かりませんが、端っこの、しかも地味で目立たないブースであるにもかかわらず、良くもまぁこんなに持って帰ってくれたというのが正直なところです。
なお、後からのアンケート結果によると、更に10人弱の方が無料小冊子を希望していると主催者側から連絡があったので、今日早速対応しました。)

また、無料相談は誰もいないだろうと踏んで、ブース内にパソコンを持ち込み、ひたすら仕事をするつもりだったのですが、5人くらい相談者があり、これまた意外でした。


ちなみに、今の所、具体的な案件受任・顧問先獲得には繋がっていません。
(これは予想通りです。)
が、小冊子は即効性を期待したのではなく、あくまでも持ち帰ってもらい、しかも保管してもらえるようにする(すぐに捨てられないようにする)、保管さえしてもらえれば、何かの時に小冊子から連絡が来て受注に繋がる…(考え方が甘い!?)と考えて作成したものですので、これから長い目で効果があるか見ていきたいと思います。

なお、小冊子ですが、1冊20頁くらいであれば、130円くらいで作成可能です(小冊子作成も初めてだったので、これも高いか安いか分かりません)。

経営者的な発想で行けば、この先行の宣伝広告費をどうやって回収するか、考えどころです。

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ブログでお客さんが見つかる!?

2008年01月25日 | 経験談・感じたこと
最近、ブログへの記事投稿が少しさぼり気味ですが、私がブログを開設して約2年半経過します。

よく周りの弁護士から、「ブログを開設して意味があるのか?」、もっと端的には「ブログで客が取れるのか?」と聞かれますが、「お客さんが呼び込めることはあり得ない!!」と答えています。

というか、私自身、このブログを営業目的として用いているという意識がないのが実情です。SEO対策なんて全くしていませんし、マーケティング的な要素もありません。しかも、アドレスからも分かる通り、無料登録のブログです。
はっきり言うと、数年前のブログブームに乗って勢いで開設し、何となく続けているというのが本音です。

ただ、今日お越しになった相談者も仰ってくれたのですが、「先生のブログ見ていますよ!」と言ってくれる人が偶にいるのも事実で、特に初めて私に相談する人は、このブログを見て、私の「人となり(?)」をイメージして来られているようです。
そういう意味では、少しは私と相談者との距離を縮めている効果はあるようです。

ちなみに、今日来られた相談者は、「独立すると書いてあったので、一度相談してみようと思った。」と仰っていましたので、ちょっとした応援効果もあるのかも(!?)なんて思ったりもしています。

まぁ、ブログは趣味として、ボチボチやっていきたいと思います。

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大阪の新人弁護士事情…

2008年01月24日 | その他
メーリングリストで回ってきて知ったのですが、大阪の某テレビ番組が、大阪でいきなり独立開業する「羽目になった」弁護士の事を特集しています。


毎日放送(TBS系列です)の該当Webへのアドレス
http://www.mbs.jp/voice/special/200801/22_11673.shtml


抽象的には「弁護士は将来、飯を食えなくなる!」と聞いていましたが、この取材結果を見ると、将来ではなく、「もう既に」飯を食えなくなっている…という実情が分かります。

既に独立している数人の友人から聞く限り、事務員を1人雇って事務所経営を行う場合、1ヶ月当たり約70万円くらいの経費が必要になると聞いています。
(大雑把には人件費で25万、家賃で25万、弁護士会費・電気代・リースその他で約20万)

今回の取材対象になった方は、事務員を雇わず、まさしく1人で経営されておられるようですが、月平均の売上が25万円程度ということ。
どう考えても赤字です。


う~ん。。。
上記記事を見ると、正直気になりますね。
私はボス弁に昨年独立を宣言して、もう既に事務所の退職日も決まっているので余計気になります。
もちろん、新人1年目の事例と比較しても仕方がないとは思うのですが(ちなみに私は弁護士になって6年ちょっとです)、弁護士という肩書きだけで胡座をかいていては生活ができないと言うことですね。

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久しぶりに日付が変わるまで仕事をした…

2008年01月19日 | その他
2年前から朝方の生活に変え、夜は遅くとも20時までに事務所を出ることを原則としていたのですが(但し、家に帰ってから仕事はしますが…)、昨日は久しぶりに午前1時くらいまで事務所にいました。

事務所が入っている建物は個別空調ではないため、午後8時過ぎには暖房が止まってしまい、少々寒かった…というハプニングはあったのですが、昨日今日と頑張ったため、少しは気分的には楽な状態になりました。
(まだまだ仕事は残っていますが…)

ちなみに、私の性格上、夜はどうしてもダラダラとなりがちなので、夜に仕事を回すということはなるべく避けたいと思っているのですが、かといって仕事の納期を無視するわけにも行きませんので、やるときは、朝だろうが夜だろうがきちんとやりたいと思います。

それにしても、今日も朝から仕事をしているため、さすがに頭が回らなくなってきました。
そろそろ帰って、クールダウンしたいと思います。

そういえば、明日は弁護士マーケティングの第1弾として、私個人の名前で、某所にブースを出すことになっています。
ブースを出して何をすればよいのか、未だによく分からないのですが、とりあえず無料の小冊子の配布と、希望者には簡単な無料相談に応じようと思っています。

明日もゆっくりできそうもありません。

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独立前の準備って、大変だなぁ。。。

2008年01月17日 | 経験談・感じたこと
今年いよいよ独立を控え、自分の「飯の種」を探すべく新規分野に挑戦したり、マーケティングの勉強やら、マネジメントの勉強やらと色々と手を出しています。

これはこれで楽しいのですが、まだ事務所所属の弁護士であるため、当然、事務所の案件を処理しなければならず、自分の個人案件と事務所案件の処理、土来る語の事務所経営に関する勉強となると、必然的に時間が不足しています。

何だか活動すれば活動するほど、自分の首を絞めているような感じなのですが、かといって、どれかを疎かにするわけにも行かず(特に、事務所案件については本音ではさぼりたいという気持ちがあるものの、最終的に事務所所属の他の人に迷惑がかかるのでそれは避けたい。)、何だか精神的に追い込まれつつあります。

「時間不足を嘆いていても仕方がない、むしろ時間は自分で作るべきだ!」と友人の某コンサルタントの方からアドバイスを頂いたのですが、まさしくそうだと思い、最近は朝早く来るようにして、何とか時間確保に努めています。
(土曜日出勤は去年から当たり前になってしまいました…)

独立すること自体を目的化しては行けないのですが、独立までの約半年間、色々な壁を乗り越えていく必要がありそうです。

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やっぱり連休明けは忙しい…

2008年01月15日 | その他
先週は仕事始めの所も多く、取引先もまだ本調子では無かったと思うのですが、さすがに正月休みから1週間あけ、しかも連休あけの今日は、ものすごい量のメール&問い合わせでした。

19時を回って、ようやく色々な案件の交通整理ができたところです。
が、交通整理が終わっただけに過ぎないのに、ちょっと気が抜けてしまったのか、何だか妙な達成感(自己満足に過ぎませんが…)があり、ちょっと不思議な気持ちです。

この交通整理に従って、明日以降、案件処理ができる保証は何処にもないのですが(新規案件が増える可能性大)、今日はもう頭が働かないかも。。。

ちょっと現実逃避しているのかなぁ…と思いつつ、一つ一つやっていくしかありませんので、気合いを入れ直したいと思います。

ご依頼頂いているだけでも、ありがたい話ですので頑張ります!

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管轄が…

2008年01月11日 | 法律情報
某会社からの依頼で訴訟提起することとなりました。

相手は東京です。
もっとも、当職は大阪で執務していますので、できれば執務場所の大阪地裁に訴訟提起したいのが正直なところです。
そこで、某会社に大阪で登記を行っているか口頭で確認したところ、大阪に支店登記を行っているとのことでした。

私は安心し、「さぁ、大阪地裁に訴状を提出するぞ!」と思って、法務局で商業登記(履歴事項全部証明)を取り寄せたところ、な…何と、東京の本店登記のみであり大阪の支店登記がない!!
(某会社も勘違いしていたようです)
これでは大阪地裁に適法な訴訟提起を行うことができません。


さぁ、困った。。。
東京で訴訟提起しても良いのですが、交通費等の費用の問題が発生しますし、かといって、今さらながら大阪支店登記を行うのも何だかなぁ。。。

私の基本的スタンスは、余計な費用がかからないよう、管轄はなるべく執務場所から近い所にするようにしているのですが、さて、どうしたもんやら。。。

スタート地点に立つ前に壁にぶつかった感じです。

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大阪府知事選が本日告示!

2008年01月10日 | その他
政策よりも、立候補者の顔ぶれに話題が集まりがちですが、本日、大阪府知事選の告示がされました。

私個人も一大阪府民です。
今回の選挙については大きな関心がありますので、時間が許す限りマニフェスト等を読み政策重視で、投票したいと思います。

それにしても、今回の候補者のうち、2名が弁護士です。
大阪弁護士会が「会」として、特定の候補者をバックアップすることは無いでしょう。
ただ、そういえば、梅田氏については、弁護士の一部の方々が応援要請文書を弁護士会のレターケースに入れており、私の手元にも回ってきました。
(弁護士の活動とは関係のない資料を弁護士会のレターケースに入れるのは正直どうかと思いますが、まぁ、内容は一応読みました。)

それにしても、今月から来月にかけては選挙が目白押しです。
大阪府知事選もありますが、弁護士会の内部としては、日本弁護士連合会の選挙もありますし、大阪弁護士会の会長選挙もあります。
弁護士会の選挙については、選挙の度にある電話攻勢に正直いらつくことがあるのですが、しばらく色々ありそうです。



関連するニュースへのアドレス
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080110-00000038-mai-soci

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「アイフル㈱」と「㈱アイフル」とは類似商号か?

2008年01月09日 | 法律情報
消費者金融大手のアイフル株式会社が、輸入雑貨店経営を標榜している株式会社アイフルに対して、不正競争防止法違反に基づく商号使用差止めの訴訟を提起したと報じられています。

関連するニュースへのアドレス
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080109-00000105-san-soci


いわゆる「前株」か「後株」かという違いなのですが、報道によると、商業登記上、道を挟んだ向かい側に両社は存在するとのことです。
会社法制定以前であれば、このような商業登記はおそらくできなかったと思うのですが(旧商法19条を参照)、会社法の制定に伴い、類似商号禁止規定が無くなったため、この様な問題は起こりうるのでしょうね。

ちなみに、本件は不正競争防止法を根拠に訴訟提起したとのことですが、理屈上は、商法12条に基づく差止めというのも考えられますね。

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危険運転致死傷罪を適用せず!-福岡の飲酒追突事件で福岡地裁

2008年01月08日 | 法律情報
結審後に裁判所から異例の訴因変更命令が行われ、マスコミ等でも大きく報道されていた交通事故案件につき、福岡地裁は、危険運転致死傷罪を適用せず、業務上過失致死傷罪(+道交法違反)を適用したと報じられています。


関係するニュースへのアドレス
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080108-00000022-mai-soci


立法当初から、危険運転致死罪の構成要件の曖昧性、立証の困難性が指摘されていましたが、今回改めて明らかになった格好ですね。

「正常な運転が困難な状態」であるか否かは、結局、事実認定に関する問題ですが、何を持って「正常な運転が困難」といえるのかは一概には言えません。
そして、上記要件を裏付ける証拠がない以上、適用不可という結論になったのでしょうが、法律家としては理解できるものの、国民の一般感情からすれば「???」ということになりそうです。

検察側としても、おそらく控訴するでしょうから、福岡高裁でどの様に判断されるか、更に注目です。

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