弁護士湯原伸一(大阪弁護士会)の右往左往日記

弁護士になって感じたことを綴っていきます(注意!!本ブログは弁護士湯原の個人的見解に過ぎません)

「お前も偉くなったなぁ」(反省)

2009年06月30日 | その他
昨年から分筆という形で執筆作業に加わっていた書籍が先週末に販売されました。
(このブログは宣伝目的として利用していませんが、どんな書籍の執筆作業に参加したのか、知りたい方は、「ココの部分」をクリックして下さい)


当初は末端の執筆者として、執筆作業に加わっていたのですが、ちょっとした事情でゴールデンウイーク中に少し校正作業に加わることになりました。
これはこれで大変であり、しかし勉強になったので、今から振り返れば良い経験になったのですが、この校正作業に加わったためか、執筆者の一覧を見ると、編集者の中の1人として私の名前が入っていました。
(当然のことながら、「編集者の中に名前を入れろ!」なんて要求したことはありません。また、編集者会議にも参加したことがないため、自分が編集者という意識は全くありません。あくまでも校正作業を手伝っただけです。)


ちょっと気恥ずかしいところもあるのですが、やはり嬉しいのも事実です。
知り合いにこの事を言ったところ、
「お前も偉くなったなぁ。でも調子乗るなよ(笑)。」
と言われてしまいました。


仰る通りだと思います(反省)。
特に最近、少しバタバタしているためか、事件処理の仕方が荒っぽくなってきているのではないかと自分自身で感じ始めていたところなので、ちょうど良いタイミングでのアドバイスだと思います。

明日からは7月で月も変わりますので、気持ちを入れ替えて頑張っていきたいと思います。

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テンプレートがかぶってしまった…

2009年06月29日 | その他
私は気分転換に1.5ヶ月に1回くらいの割合でテンプレートを変更するようにしています。

前々回に変更した際、他の弁護士の先生のブログとテンプレートが同一になってしまいましたので、「失礼かな」と思い、直ぐに変更しました。
で、しばらくの間は続けてきたのですが、今日、他の弁護士の先生とテンプレートが同一になっていることに気がつきました。

私の方が先に使っていたはず(!?)なので気にしなくてもよいという意見もあるかと思いますが、気づいた方から変更していった方が良いと思うので(無料テンプレートなのでこだわりもありませんし…)、今回は少し早めに変更しました。

一応、明後日から7月、「夏」なので、少し夏をイメージしてみました。

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線引きの難しさ

2009年06月27日 | 経験談・感じたこと
何かの関係で「お知り合い」になった場合、気軽に電話で、「ちょっと教えて欲しいんだけど…」と電話がかかってくることがあります。
要は事実上の無料相談です。

まぁ1~2回程度であればいいんですが、これが繰り返しになってきたり、休日関係なく電話してきたり、私が他の仕事等で電話応対できない場合に「折り返し電話くれ」等と伝言を残すようになってくると、
「何故、そこまで無料サービスしなくちゃいけないんだ!?」
と思うようになります。

まぁ、電話ですので長くても10分くらいで終わることが殆どです。
ただ、このまま無料で…が続くのは問題だと思いますし、一方で、将来優良(有料!?)顧客に変わるかもしれないので今は我慢しておくべき…という判断もあり、ちょっと悩ましいところです。


弁護士業務は「時間の切り売り商売」のようなところがあるため、無駄な時間をなくすことと、なるべくお金になる時間の使い方をしなければならない所があります。
一概に「お金にならないから」ということで切り捨てることはしたくないのですが、勝手を言えば、先方ももう少し配慮してくれたらなぁ…と思います。

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自転車に乗って裁判所に…

2009年06月25日 | 経験談・感じたこと
私の事務所は、大阪で弁護士村と呼ばれている西天満ではなく、本町という所にあります。
(西天満には、大阪高裁・地裁・簡裁の本庁、そして大阪弁護士会があります)


私の事務所から大阪の本庁まで最寄り駅からは1駅(本町~淀屋橋)、直線距離にして2キロちょっとなので、雨でも降らない限り自転車で通っているのですが、暑さのせいか、それとも歳のせいか、最近、自転車をこいでいくのがきつく感じるようになってきました。


周囲からは「タクシーで行けばいいじゃん!」と言われますが、ブル弁気取り(?)はしたくありませんし、だいたい元来のドケチ根性のためか、タクシーを利用することに抵抗があります(タクシーに乗って移動すること=余裕のある人がすること、と小さい頃から教えられたもので…)。

※注意)
ブル弁=ブルジョア弁護士のこと。要は金持ち弁護士の意味で使われます。
ちなみにブルジョアの対義語はプロレタリアになると思いますが、プロレタリアという言葉を用いた弁護士の呼称は聞いたことがありません。「プロ弁」となるとプロフェッショナル弁護士という違う意味になりそうですし。。。
なお、労働者側の事件を積極的に取り扱っている弁護士は、「労弁(ロウベン)」と呼ばれることがあります。


自転車で裁判所に行くことは続けるべく、モチベーションの維持と暑さ対策(制汗対策)を考えていきたいと思います。

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あの手、この手!?

2009年06月24日 | その他
新型インフルエンザの影響で、街中マスク姿だらけ、薬局ではマスク不足が生じ、ネット上ではあり得ない金額でマスクが販売されていた…というのが嘘のように平穏な生活になってきていますが、何だか、
「マスクを頂いても困ります」
というような事が起こっているようです。

(以下、引用)
 神戸市長田区内に拠点を置く山口組系暴力団が、新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)が流行中の今月上旬、同区内の幼稚園や保育所など3施設に大量のマスクを配っていたことがわかった。
 住民はこの暴力団の追放運動を行っており、兵庫県警は住民懐柔策の可能性もあるとみて警戒している。
 捜査関係者によると、組幹部とみられる男が6月上旬、暴力団の拠点近くの幼稚園を訪れ、マスク960枚が入った段ボール箱を置いていった。その後、ほかの2施設にも同様の段ボールが送られていたことがわかり、長田署員が22日に暴力団側に返却したという。
 県警によると、暴力団は昨年11月、組幹部名義で同区内の元店舗兼住宅を取得。近隣住民らはこれまでに2度決起集会を開くなどして退去を求めている。
(以上引用終わり)

ニュースへのリンク


提供する側が側なので、貰う方も困惑しています…といったところでしょうか。

でも何故小さい子供たちに?というのはありますよね。
どうせなら一番発症例の多い高校生を対象に…やっぱり素直に受け取れないですね。。。

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犯罪事実を否認しつつ、示談に応じること

2009年06月22日 | 経験談・感じたこと
教職に就こうと(一部は既に就いていた)している者による暴行事件ということで、大きくニュースに取り上げられた事件ですが、被害者と示談が成立し、被疑者全員が釈放されたようです。

京都教育大の6人を処分保留で全員釈放へ 被害女性と示談成立


被疑事実を否認しつつ、一方で示談する(示談する以上、迷惑をかけたということで一定額の金銭が支払われていると思われます)ということは、部外者からすれば矛盾しているのでは…と思われます。
がいずれにせよ、刑事手続きとしては、不起訴処分と予想されますので、この事件についてはこれで沈静化するのではないでしょうか。


それにしても、本件で気になることといえば、何故「告訴」ではなく、「被害届」に止まっているのかという点もあるのですが、やはり被害者への誹謗中傷がすさまじかったことでしょう。

仮に、被害者が示談に応じた理由として、誹謗中傷に耐えられない、あるいは周囲がやかましく日常生活に支障が出る等で「もう関わりたくない」ということがあったとするのであれば、権利を行使することは大変なことであるという変なイメージを社会に投げかけたことになります。
同様の被害にあった方に対して、変な抑止効果が生じないか気になるところです。

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久しぶりに本屋に行って…

2009年06月20日 | その他
もともと本屋にフラ~と寄って、立ち読みして、気に入った本があったら買う…ことが昔から好きで、ストレス発散法の1つにしています。
(ただ、1度本屋に入ると、1時間くらいは平気で本屋にいますので、本屋さんからすれば迷惑な客かもしれませんが…)


しかし、最近、「ちょっと行こうかな…」と思っても、そんなときに限って、急ぎの仕事が入ったりしてなかなか行くことができませんでした。

今日は相変わらずの休日出勤ですが(土曜日は毎週出勤しているので、もう休日扱いにしなくてもよいのでは?という思いもありますが、事務員さんの配置等の関係もあり、土曜日を常に開けておくということは難しい状況です)、少し余裕があったため、午前中に本屋(ジュンク堂大阪本店)に行ってきました。


午前中はお客さんも少ないので、ゆっくり・じっくり本を見ることができ、なかなか良い感じでした。
結果的に3冊本を買いました。


ところで、法律書コーナーも回ったのですが、どうしても仕事柄、労働分野のところと商取引分野の書籍はじっくり見てしまう癖があります。
今日は眺めていた気がついたのですが、やたらと「不況下の…」という題名やキャッチコピーが入った本が多いことに気がつきました。
やはり法律分野も時代を反映しているということですかね。。。

あと、法律書は専門書だけに、結構高い値段が多いのですが、不況下のためか、少し「値段が下がったかな?」という印象も受けました。


さて、、本屋を出て、事務所に着き、郵便物を確認していたところ、某出版社よりDMが届いていて、中を見たら、私がほんの少しだけ部分執筆した書籍(といっても加除式と呼ばれるファイリング形式の本ですが)の案内が入っていました。

数十名の弁護士が担当して執筆しているため、なかなか作業が進まないと聞いていましたが、「いよいよ出版するんだなぁ」と思って、値段を見たところ、1万円を超えている…。

値段設定について、末端の人間がどうこう言える立場ではないのですが、
「結構な値段するんですね」
というのが正直なところです。

不動産賃貸借関係の本なので、不動産賃貸借がビジネスに関係する顧問先さんに無償配布しようと思っていたんですが(当然、書籍は自腹購入です)、かなり痛い出費になりそうです。

ちょっと考えもんだな。。。

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6月はやっぱり嫌いだぁ~

2009年06月18日 | 経験談・感じたこと
6月は、1年の中でも祝日や慣習上の休日(年末年始休暇やお盆休み)が無いため、フルタイム(?)で働く必要があることから、昔から好きになれない月です。
(独立したんだから、自分で勝手に休みを取ればいいだろう!という考え方もあるんですが、依頼者に迷惑をかけるわけにはいきませんので、カレンダー上に無い祝日は取らないことにしています)


そして、去年の8月に独立し、超零細の事業主となって初めて6月を迎えたわけですが、さらに頭を悩ます問題が発生しました。
それは…

「出て行くお金の多さ」

です。


「住民税」や「予定納税」などの税金で持って行かれることは、別に今年になって初めてというわけではないのですが、
(住民税は支払いを失念するのが怖いため、毎年全納を選択しています。毎年、順調に納付額は増えており(涙)、通帳から引かれる額の多さと残額の少なさにため息が…)

★事務員さんのボーナス

も支払わなければならない!!という現実に気がついたのです。


そういえば、最近、事務員さんは、ボーナスの使い道を何故か私に伝えてきており、ものすご~くプレッシャーを感じています。
私の事務所では、ボーナスは業績連動型(と言えば格好いいですが、何てことはない雇用契約書上、「別途協議する」としか書いていません…)のため、明らかに『たくさん、ちょーだいね』と圧力をかけてきています。


たしか、来月は労働保険料の一括支払いがある(?)と税理士さんから聞いていますし、「諸般の事情(=専ら経営者の都合?)」を考慮して、ボーナス額は決めようと思います。


※事務員さんも、このブログを見ているみたいなので、一応宣言しておきます。
「ボーナスは支給します。でも、期待はしないでね…」

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弁護士と司法書士の職域争いの裁判!?

2009年06月15日 | 法律情報
もともとは司法書士事務所に勤務していた従業員による内部告発を嫌った解雇について、不当解雇である旨主張して行っていた裁判(そういう意味で労働裁判)なのですが、弁護士と司法書士の職域論争に発展しているようです。

(以下、一部引用)
 訴訟のきっかけは、神戸市内の司法書士事務所で勤務していた男性が平成19年1月、司法書士の債務整理の和解業務が裁判外代理権の範囲を逸脱しているとして神戸地方法務局に内部告発したことだった。
 男性は司法書士に迫られ退職したが、19年7月に解雇の無効を主張し、地位確認と損害賠償を求めて提訴。裁判では男性の通報が公益通報者保護法の対象になるかが争点になり、その前提として、司法書士の代理業務の適法性が争われることになった。
 法律では、司法書士に認められた代理業務の範囲は「訴訟の目的の価額が140万円を超えない」と定められている。ただ、この解釈をめぐっては弁護士会と司法書士会がかねてから対立。単純な債務整理の場合、「整理の対象になる全債権額」(債権額説)とする弁護士会に対し、司法書士会は「整理によって圧縮される債権額」(受益説)を主張し、実際に受益説に基づき業務を行っている。
 神戸地裁は昨年11月の判決で、司法書士がわざと圧縮額を140万円以内に収めて解決を図ろうとする可能性を指摘し、「債務者の利益が害される事態を招く危険がある」として受益説を否定。司法書士の代理業務が違法な非弁行為に当たると判断した。
(以上、引用終わり)

報道内容についてはこちらへ


なお、報道によると、この裁判に、大阪高裁での審理段階から大阪弁護士会の非弁問題に取り組んでいる弁護士5人が助太刀(?)しているようで、弁護士vs司法書士の職域争いの様相を呈しているようです。
(労働問題でよくある解決金の支払いによる和解解決ができない状態になっていると思います。その意味で、紛争当事者は若干蚊帳の外になっているかもしれません)


それにしても、背景にあるのは「おいしい仕事」と言われている債務整理案件について、司法書士の関与を制限したい弁護士側の事情と、職域を拡大したい司法書士側の思惑があるのは間違いありません。
まぁ、私は弁護士という立場ですので、弁護士の業務範囲が守られることに超したことはありません。
が、あまり債務整理案件を取り扱っていないため、少々傍観者的なところもあります。
(弁護士という立場を離れて個人的に考えるに、受益説は解釈として分かりにくいなぁとは思いますが)


法律解釈に関する争いですので、最高裁まで行くかもしれませんね。
(そういえば、昔、弁護士が登記業務を行えるか争った最高裁判例がありますね。結論的には弁護士側が勝っていますが、2連敗は避けたい(?)司法書士側も会を上げて戦ってくるかもしれませんね)

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急にどうしたんだろう…(ブログのアクセス数)

2009年06月13日 | 経験談・感じたこと
弁護士が開設しているブログの中では、比較的長く続いている方だと思いますが(2005年8月からスタートさせています)、特に宣伝することもなく、自由気ままに書いてきたため、アクセス数も大体一定で保たれていました。
(1日当たり3桁のアクセス数です)


ところが、ここ2週間くらいになってから急にアクセス数が増え出し、最近では微増しつつ高止まりの傾向が続いています。

どこかにリンクでも貼り付けられたのだろうか?
(※以前、ヤフーが流しているニュースに参考ブログとしてリンクが貼られたときは、桁数が3つくらい違ってびっくりしたことがあります。アクセスランキングも1桁でした。
また、2ちゃんねるにリンクを貼られたときも、ヤフーニュースほどではありませんでしたが、やはりアクセス数が2桁くらい桁が変わったのを覚えています。
ただ、上記2件のときは、どちらも一時的なものでした。)

ちょっと気になります。
まぁ、好き勝手なことを書いて読んでもらえることはありがたいことだと思いますが。。。



ところで話は変わりますが、先日、このブログでも取り上げた郵政の問題ですが、鳩山大臣が辞任することで決着がつきました。
麻生総理の意向はよく分かりませんが、周囲の(特に官房長官?)流れからすれば、更迭されるだろうな…と思っていましたが、見事予想的中と言ったところでしょうか。

それにしても、表向きは「郵政トップは責任を取って辞めるべきか否か」という問題なのでしょうが、何だか変な駆け引きが裏では行われいたような論評が多いですね。
でも、振り返って考えるに、結局この問題がどっちに転ぼうとも、国民にとってメリットがあったのでしょうか。
(確かに、鳩山大臣が「かんぽの宿」問題を追及したことはグッドジョブだと思います。
が、建物の保存問題しかり、西川社長への攻撃しかり、あそこまで頑張る必要があったのかどうか…。どうしても夏に行われる選挙に関係したパフォーマンスという印象がぬぐえないような…)

この問題の報道のされ方も、若干面白おかしくなされていた感もあり、ちょっとなぁ…という気がしています。

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