今年4月の統一地方選挙で、維新の会が驚異的に議席数を伸ばしたこと、皆様覚えていられるかと思います。
維新の会に対する政治的な分析は門外漢であり、私はさっぱりわかりません。
ただ、維新の会の活動を見ていて、「これはビジネスにも繋がるかも」と思ったことがいくつかありました。ここでは、好き勝手に3点ほど記述したいと思います。
①他者批判はほどほどに
競争相手を批判することで、見込み客に対し、その競争相手を選択肢から除外する動機付けはできるかと思います。
しかし、だからといって自分を積極的に選択する動機付けにはなりません。また、あまり批判しすぎると、見込み客は批判者に対し引いてしまい、かえって逆効果の場合もあります。
この辺りは維新の会が上手くバランスを取っていたように見受けられ、ビジネスにも活用できるように思います。
②多数派の関心事に対する訴求
ノイジーマイノリティに気を取られることなく、(サイレント)マジョリティの関心事を取り上げ、その一点突破を突いてくるというのは、実際のところ大衆受けがいいと考えられます。
ビジネスの場合、マジョリティ=ターゲット客と置き換えれば、ターゲット客の関心事に経営資源を注ぎ込む=八方美人になる必要はないと割切り(取捨選択)が重要という気付きを与えてくれているように感じます。
③明るい・元気
人は見た目が9割…ではありませんが、ハキハキ元気よく話す人に対して、悪感情を抱くことはありません。
ビジネスの場面では、リモートが主流になってきていますので、今以上に話し方を意識する重要性を感じます。
もちろん中身も重要なのですが、やはり第一印象が与えるインパクトはずっと頭に残ることは意識したいところです。
弁護士 湯原伸一
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「リーガルブレスD法律事務所」の代表弁護士。IT法務、フランチャイズ法務、労働法務、広告など販促法務、債権回収などの企業法務、顧問弁護士業務を得意とする。 1999年、同志社大学大学院法学研究科私法学専攻課に在学中に司法試験に合格し、2001年大阪弁護士会に登録し、弁護士活動を開始する。中小企業の現状に対し、「法の恩恵(=Legal Bless)を直接届けたい(=Direct delivery)」という思いから、2012年リーガルブレスD法律事務所を開設した。現在では、100社以上の顧問契約実績を持ち、日々中小企業向けの法務サービスを展開している。
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