弁護士湯原伸一(大阪弁護士会)の右往左往日記

弁護士になって感じたことを綴っていきます(注意!!本ブログは弁護士湯原の個人的見解に過ぎません)

時間の使い方が下手だと思う…

2009年05月30日 | 経験談・感じたこと
自分自身のことですが、私は裁判所に提出する書面の起案や契約書の作成については、「最初から最後まで一気にやりたい!」と思うタイプです。
このため、まとまった時間を取り、その間は別の仕事は受け付けないようにしているのですが、まとまった時間など平日・日中に取ることは、ほぼ困難です。

このため、夜にやったり、土日を使って行うことになるのですが、当然のことながら休養が減ります。
休養が減るため、体力的につらくなったり、精神的に追い詰められたような状態になって、仕事がかえってはかどらないという悪循環が始まります。


今週はフラフラだったのですが、まさしく上記悪循環でした。
久しぶりに深夜帯に仕事をこなしたのですが、次の日のみ影響があるという訳にはいかないようです。
年齢的なものもありますが、今までのような仕事の仕方では限界が出てくることがはっきり分かったので、効率的な(?)仕事のやり方を考えたいと思います。


といいつつ、土曜日に出勤して仕事しているのですが…
(やり遂げた!と思ったら、また、新たな契約書作成依頼が…)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

医薬品のネット販売規制、法廷闘争へ!

2009年05月25日 | 法律情報
薬事法の改正に伴う、医薬品のネット販売規制については今年になってから色々と議論が生じていますが、まともに影響を受ける通販会社が、国(厚生労働省)に対して、行政裁判(と思います)を提起するようです。

上記に関する報道へのリンク



薬事法の改正について憲法上の問題がある!という報道内容だったので、思わず、

▽薬局距離制限の最高裁判決(積極目的規制と消極目的規制によって違憲審査基準が変わるという最高裁判決です)

を思い出してしまったのですが、本件はこの手の問題になるのでしょうか?


一昔前であれば、御上(行政)が言うことだから従わざるを得ない…という判断に傾きやすかったのですが、今回は、ネット通販業者を中心にかなり強い抵抗があるようです。
この裁判はどうなるか興味はあります。

(※司法改革により、行政に対して訴訟する事例は今後増加するんでしょうかね?)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

何となく…

2009年05月23日 | 経験談・感じたこと
新型インフルエンザの感染者数が圧倒的に多い関西地方ですが、昨日くらいから、マスクをしている人が減少傾向にあるような気がします。


色々理由があると思いますが、

ある程度落ち着いてきたので、大丈夫と判断する人が多くなってきたのか
or
物理的にマスクを購入できないので、やむを得ずマスクを装着できないでいるのか
or
のど元過ぎれば…で、警戒心が無くなってきたからか


という私も今日はマスクをしていませんが…

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

現場主義!?

2009年05月22日 | その他
来月から関与することになる予定の某酒食店(フランチャイズ展開を考えているため色々と相談したいというのが依頼目的とのことです)があるのですが、一体どの様なサービスを展開しているのか確認するべく、昨晩、実際にお店に行ってきました。

ただ、30代の男性が一人で行ける店ではないとの事前情報を得ていたので(ちょっとオシャレなお店のため)、「食事代はこっちで負担するから!」と言って、事務員さんを何人か誘って行ってきました。


ちょっとした宴会状態になってしまいましたが(皆さんよくしゃべる、よくしゃべる…)、お店の雰囲気やサービス内容、その他チェーン展開する上で気になっていた事項など、ある程度の情報収集を行うことができました。


話を聞くだけではなかなか見えてこないのですが、実際に現場に行くと見えてくるものがあります。
まさに「百聞は一見にしかず」かもしれませんね。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

部下からの誹謗中傷に対して労災が認められた事例

2009年05月20日 | 法律情報
「パワハラ」という労務問題が言われて久しいですが、おおかたのイメージは、上司が部下をいじめる事例を想定しているのではないかと思います。

しかし、今回は、逆パワハラ(?)とも言うべき事例で、部下が上司を誹謗中傷し、上司が自殺に追い込まれたという事例で労災が認められたという裁判例です。


詳細な報道内容はこちらへアクセス


労務問題を扱っていると、どう考えても部下のやっていることの方がおかしいのに、中途半端な(←あえて言いますが…)法的知識を基に、屁理屈としか思えない反論を行ってくる従業員がいます。

労働基準法との関係やパワハラの問題を考慮しながらの対処となるため、どうしても上司や使用者は「遠慮がち」な対応にならざるを得ないのですが、やはり不合理なことは不合理と言えないことには、問題従業員の暴走を許すだけになると思います。
その意味で、今回の裁判例は個人的には好意的に受け止めているのですが、でも翻って考えるに、使用者としては、労務管理がさらに難しくなったという否定的な見方になるかもしれませんね。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(続)新型インフルエンザ…

2009年05月19日 | その他
今日は昼間に電車に乗る機会があったのですが、圧倒的にマスク姿の方が多い状態でした。

やはり非日常的な光景だなぁ…と思います。

ところで、マスクについては白が大多数なのですが、青白いものや、黒のもの(初めて見ました)や柄付きのもの、はたまた自分でマスクに絵を描いたり何かを取り付けてオリジナリティーを強調しているもの(?)などなど、少し観察しただけでも個性があるようです。

昨日と比べれば、感染者の数の増加率が圧倒的に落ちてきたようですので、この調子で収束してくれればいいのですが。。。


P.S. 破産手続きにおける債権者集会に参加したのですが、裁判官、書記官、破産管財人、出席債権者は皆マスクをしていました。
申立人本人と申立代理人である私は、マスクを忘れたためしていなかったのですが、「ここまで少数派になるとは…」と依頼者と後で苦笑いでした。。。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新型インフルエンザがやってきた。。。

2009年05月18日 | その他
この週末は新型インフルエンザの国内感染のニュースが色々なところで報じられていました。

今のところ関西では北摂地域(阪神間、北大阪)を中心に拡大しているようですが、この北摂地域は私の仕事圏・生活圏とほぼ一致します。
ちょっと気になります。

ところで、先週の土曜日に電車に乗ったときは、駅員さんのマスク姿が目立つなぁ…と思った程度でしたが、今朝は駅員さんもさることながら、乗客の半数くらいがマスク姿でした。
また、いつもと比べて通勤の混雑具合が少なかったように思います(時間差出勤を要請している企業もあると言われていますね)。
社内や駅内放送でも、手洗いの励行・マスク着用を求める放送が入るようになってきました。

否が応でも新型インフルエンザの事を意識するような状況であり、心理的には良い影響を与えていないように思います。

しばらくは関西圏は消費行動・経済活動など色々なことが停滞してしまいそうです。
そのうち、裁判所関係の仕事でも、「担当裁判官が体調不良で今日の裁判は延期…」だとか、「相手方弁護士(私自身の可能性もありますね)が体調不良で延期…」という話が出てくるかもしれません。


P.S. 今朝、大阪弁護士会からも新型インフルエンザについての注意喚起、マスク着用を要請するFAX文書が届きました。
 弁護士会や自治体の法律相談の際に、マスク着用の法律相談もなぁ…と思いつつ、万一自分が感染していた場合に備えて、他人様にうつさないようマスク着用は意識したいと思います。


※厚生労働省の新型インフルエンザに関するWEBページ

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雑談

2009年05月16日 | その他
ゴールデンウイーク後は毎年忙しくなるという感覚はあったのですが、今年も例年通り(以前にもまして?)で、ドタバタ劇でした。
(既存案件が一気に氷解したというイメージです)


ところで、長期休暇と言えば、
・年末年始
・ゴールデンウイーク
・お盆
というのが相場だと思いますが、私のような弁護士の場合、長期休暇明けの仕事の忙しさは、ゴールデンウイークが突出しているという感覚を持っています。

というのも、年末年始明けやお盆明けはあまり裁判の日程が入らないのに対し、ゴールデンウイーク明けは、裁判日程が多くなる傾向があるからです。
(年末はともかく、年始は比較的裁判日程が入りません。8月は夏期休廷という裁判所独自のシステムがあり、基本的に裁判の日程が入らない月間です。
でも、ゴールデンウイーク明けは、1週間分裁判日程が吹っ飛ぶわけですので、どうしても日程上のしわ寄せが来ます)

まぁ、何だかんだ言いながら対処してきたつもりですが、色々と動き出した案件があるので、しばらくは気が抜けない状況になりそうです。




そういえば、司法関係のニュースを見ていると、福岡の危険運転致死罪の話題が多いですが、名誉毀損訴訟で出版社による敗訴判決が複数出ているようです。
比較的高額な事例も見られるようになってきたことから、どうやら司法の世界では、表現の自由を過度に重視するのではなく、裏付け合理性などを検討しながら判断していくという流れに変わってきているように思います。
(もちろん今までもそうだったのでしょうが、出版社側に求められる合理性のレベルが上がってきたように思います)

あと、検察官が痴漢で逮捕されるという報道もなされていました。
強制わいせつやストーカーで逮捕された裁判官(当時)、児童買春で逮捕された弁護士などなど、司法業界もいろんな不祥事で逮捕されていましたので、
「検察よお前もか?」
といったところでしょうか。。。


他人事ととして簡単に流さ無いようにしたいと思います。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

裁判員制度への嫌がらせ?

2009年05月08日 | 法律情報
裁判員制度については、まもなく実施予定ですが、各方面から「反対」の声が上がっているのは、色々なニュースで報じられている通りです。

が、今日見つけたのは、悪質な嫌がらせとも言うべきものです。

(以下、引用)
先月下旬から今月上旬にかけ、東京都千代田区の最高裁と法務省、東京地検に裁判員制度に反対する文書計数十通が郵送されていたことが8日、分かった。一部には漂白剤とみられる液体が同封されており、警視庁が捜査している。
 警視庁捜査1課によると、文書にはワープロ打ちで「裁判員制度を廃止しろ」との文字が紙面いっぱいに書かれ、裁判員制度の広報用キャラクター「サイバンインコ」をやゆするイラストも描かれていた。
(引用終わり)

記事へのリンク


反対運動を行うこと自体は禁止されませんが、この様なやり方はいけませんね。



ところで、裁判員制度について、どの程度の弁護士が協力するのでしょうか?
私の周囲では、「そもそも裁判員制度の対象となる刑事事件については、受任しない(弁護士会に登録しない)」という対応をされている方が結構多いのですが。。。
国の政策(司法改革)として、弁護士業務に自由競争の原理を導入した以上、費用対効果の観点から、裁判員制度の対象となる刑事事件を受任しないという選択をした弁護士を非難することはできないと個人的には思います。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

素形材企業のための技術・ノウハウ保護ガイドブック

2009年05月07日 | 法律情報
今日から仕事に復帰した方も多いと思いますが、私もその一人です。

私は、昨日から事実上仕事復帰していたので、さすがに休みボケは無かったのですが、朝一番で調停、昼から電話やメールの相談対応をやっていると、ブランクがあるためか、18時くらいになるとちょっとお疲れモードです。


ところで、標題にも書きましたが、経済産業省は、ノウハウ等の保護について、数年前より色々な資料を公開して、意識喚起を図っています。

今回も、

「素形材企業のための技術・ノウハウ保護ガイドブック」
~ あなたの会社の技術は流出していないか!? さぁチェック!!~

http://www.meti.go.jp/press/20090501004/20090501004.html

と題する資料を公開しています。


やはり公が開示する資料ですので、信頼性も高く、下手に本を購入するよりは役に立つので、私は仕事でよく利用するのですが、それにしても、経済産業省はこの手の資料の公表をよく行っており、頑張っていますね。
でも、裏を返せば、よほどノウハウ等が漏洩した事例が多発しているのではないかと思うところです。
日本企業の空洞化を回避するためにも、経済産業省は大きな危機意識を持っているのかもしれませんね。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする