法科大学院が出来たため多少制度が変わってきていますが、いわゆる旧司法試験を合格すると、1年半の間、司法修習生という公務員の資格が与えられて、司法修習(要は研修です)を受けることとなります。
この司法修習は、1年半の研修さえ受ければ良いというものではなく、9月中旬頃より約3週間かけて行われる卒業試験(=業界では2回試験と呼びます。2回試験と呼ぶ理由については色々と諸説ありますが、司法試験が1回目の試験だとすると、司法修習における卒業試験が2回目だからという風に私は教わりました)に合格しなければなりません。
合格できない場合、裁判官・検察官・弁護士の法曹資格が与えられないことになります。
で、今年の卒業試験の合格発表が昨日行われたのですが、不合格者が10人、合否判定留保者が97人と去年の約3倍、率にして過去最高になったとのことです。
これでは、司法試験合格者の門戸を大きく開けても、卒業試験で足止めを喰ったら、社会に法曹資格者が供給されないのでは?という批判もありそうですが、卒業試験を実施した最高裁判所によると、合否基準は例年通りで変更していないとのことです。
上記最高裁のコメントを意地悪く解釈すれば、今回の司法修習生については能力不足があったということを暗に示しているような気がするのですが…
ちなみに、不合格者は来年以降に再度卒業試験を受けることとなります。
一方、合否判定留保者は年末に行われる追試試験を受けて、合格すれば、同期とは少し遅れますが晴れて法曹資格を与えられることとなります。
司法試験に受かったら後はエスカレータ…と思ったら大間違いです。
関連するニュースへのリンク
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/
20060929k0000m040100000c.html
この司法修習は、1年半の研修さえ受ければ良いというものではなく、9月中旬頃より約3週間かけて行われる卒業試験(=業界では2回試験と呼びます。2回試験と呼ぶ理由については色々と諸説ありますが、司法試験が1回目の試験だとすると、司法修習における卒業試験が2回目だからという風に私は教わりました)に合格しなければなりません。
合格できない場合、裁判官・検察官・弁護士の法曹資格が与えられないことになります。
で、今年の卒業試験の合格発表が昨日行われたのですが、不合格者が10人、合否判定留保者が97人と去年の約3倍、率にして過去最高になったとのことです。
これでは、司法試験合格者の門戸を大きく開けても、卒業試験で足止めを喰ったら、社会に法曹資格者が供給されないのでは?という批判もありそうですが、卒業試験を実施した最高裁判所によると、合否基準は例年通りで変更していないとのことです。
上記最高裁のコメントを意地悪く解釈すれば、今回の司法修習生については能力不足があったということを暗に示しているような気がするのですが…
ちなみに、不合格者は来年以降に再度卒業試験を受けることとなります。
一方、合否判定留保者は年末に行われる追試試験を受けて、合格すれば、同期とは少し遅れますが晴れて法曹資格を与えられることとなります。
司法試験に受かったら後はエスカレータ…と思ったら大間違いです。
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