KYO‐Gのコラム

大好きなハワイ、トライアスロン、ロードバイク、サーフィン、スキーその他興味があること、そして単なる日記(笑)を書きます。

ある経営者のインターネットに関する見解を読んで思ったこと。

2007年10月09日 05時59分11秒 | メール・インターネット・その他IT関連
「インターネットは統計を探す程度に」。

 定期購読しているプレジデント誌に野村HD 社長 古賀 信行さんが「余分な話の効用」という題名の記事の1項目として書いていました。

 
PRESIDENT (プレジデント) 2007年 10/29号 [雑誌]

プレジデント社

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 大項目では、”英字新聞「見出し読み」で大局観を養う”とあり、英字新聞を進めています。その代表的ものとしてフィナンシャルタイムズやウォールストリートジャーナルを紹介していました。


 同じプレジデント誌に”年収2000万円稼ぐ人の共通点”という記事のなかで、ボストン コンサルティング グループ日本代表の御立 尚資さんは、「インターネットは手軽にすばやく、わからないことが調べられる使い勝手のいい百科事典以上のものではないのです。百科事典を延々と見続ける人はよほどの暇人でしょう。・・・」コメントしています。



 このお二方は限られた紙面でのコメントなので、このような内容になった可能性がありますが、たくさんの人が知識を求めて読む雑誌に掲載するには少々不適切かもしれません。

 まず、野村HD 社長 古賀 信行さんの内容ですが、インターネットで英字新聞の見出しが何誌分読めるのかご存知なのでしょうか。
新聞だけでなくテレビ局のサイトも含めると、読みきれないほどあります。
興味のある新聞社のホームページをタブブラウザーにデフォルト設定しておけば、複数の新聞社のホームページがタブを切り替えることにより見ることが可能になります。

英字新聞を複数購読するのは費用がかかりますし、見出しだけ読むという使い方ではもったいないと思います。

 ニューヨークタイムス誌が今年の8月に、紙面を縮小しました。縮小した分はWEB掲載で補うということです。
紙面縮小は、経費削減が主な理由のようですが、今後新聞社各社においても進行していくと予想されます。

「記事のよさ」が今後求められてくるでしょうし、読者から「鮮度のよさ」の要望も強くなってくるでしょう。


 また、野村HDといえば、やはり野村證券という証券会社のイメージが強いです。(これを書いている途中に野村HDのアニュアルレポートをインターネットで見ました。)
証券会社といえば株の売買をイメージします。

個人投資家の株売買の主流はインターネットを使って行われていますが、その辺の意識が古賀さんには薄いのではないでしょうか。(野村HDでは個人投資家からの手数料収入など、微々たるものなのかもしれません。僕は野村證券のインターネット口座を持っています。使っていませんが。笑)


 ボストン コンサルティング グループ日本代表の御立 尚資さんのコメントですが、IT関連企業やIT関連事業に関してのコンサルティングをお願いしようとしている方は、これを読んでしまうと頼みたくなくなるでしょう。

もう御立 尚資さんのコメントを一度書きます。

「インターネットは手軽にすばやく、わからないことが調べられる使い勝手のいい百科事典以上のものではないのです。・・・」


そうでしょうか。


あるサイトで、同氏の略歴を見ると下記のように掲載されていました。

金融、消費財および流通業を中心に幅広い業界に対し、事業戦略、ブランド戦略、グループ経営、M&A等のプロジェクトを多数手掛ける。BCGが長年築いてきた“戦略発想の技術”と“頭の使い方のコツ”、さらには“インサイト”と呼ばれる「戦略論という定石を知った上での+αの能力」について解説いただく。米ハーバード・ビジネス・スクールMBA取得(成績優秀者としてベーカースカラー受賞)。兵庫県出身。

略歴
日本航空㈱を経て、現在に至る。
金融、消費財/流通を中心に幅広い業界に対し、事業戦略、ブランド戦略、グループ経営、M&A等のプロジェクトを数多く手掛ける。

BCG Worldwideの消費財/流通および金融エキスパートグループのコアメンバー。
(以上)

「金融、消費財/流通を中心に幅広い業界に対し、事業戦略、ブランド戦略、グループ経営、M&A等のプロジェクトを数多く手掛ける。」とありますが、いま消費財/流通において、インターネットにおける戦略を考えないで、戦略にはなりえないのではないかと思います。



 コンサルティングファームの日本代表を務める方なので、インターネットの効用について良く知った上で、「インターネットは手軽にすばやく、わからないことが調べられる使い勝手のいい百科事典以上のものではないのです。・・・」と言っていて、これを読み替え、「百科事典のようなインターネットの内容を見ないで、しっかりとした書籍などで専門知識を勉強したほうがいい」というコトなのかもしれません。


インターネットをだらだらと見るのはよくないと思いますが、有効活用すれば使わない人に比べて大きなメリットがあるのです。

優秀なコンサルタントのコラムを見ることもできます。


 ある日から紙で提供される新聞を読むのをやめました。
紙で読む必要がなくなったからです。

ビジネスパーソンの必須新聞である日本経済新聞もインターネットのサイトと聴く日経に変更しました。
15年以上日経新聞を読んでいましたので、どんな内容が書いてあり自分が必要なところはどこかわかっているつもりです。

それを手に入れるのに紙面が必要でなかったということです。
聴く日経は見出し程度なので、その記事をさらに知りたかったらインターネットでさまざまな項目を検索することができます。
聴く日経は無料なのですが、もっと深く記事を説明し広告をいれなかったら、有料でもかまいません。

その他、インターネットで電器製品や本をその他の商品が変えなくなったり、株の売買、航空券やホテルの手配がインターネット上で禁止になったりしたら、どれだけ不便に感じるのでしょうか。

それを考えると、インターネットの凄さがわかります。


 情報が手に入りやすくなったので、情報を持っているだけでは価値がない時代になりました。

インターネットが出る以前は、情報を持っているだけで価値があったのですが、いまは情報を持っているのが当たり前で、そこから何を生み出せるかが重要になっていると思います。


 なにをどのように考え行動するか。
それが重要課題になっています。


コメント (2)
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