KYO‐Gのコラム

大好きなハワイ、トライアスロン、ロードバイク、サーフィン、スキーその他興味があること、そして単なる日記(笑)を書きます。

株式投資のスタイル

2005年03月12日 22時01分28秒 | ファイナンシャルプランナー
日本経済新聞の本紙とともに「NIKKEIプラスワン」という土曜日特別版がついてきます。

親しみやすい文体とさまざまな話題で構成されている「NIKKEIプラスワン」は、リラックスしながら読むのにちょうど良い内容です。

そこに気になった記事がありました。

有名なファイナンシャルプランナーの和泉昭子さんが執筆しているコラム「独走マネー塾」に、「株の損切り」について書いたものです。

そこには「損をしている(含み損)の銘柄は、時には損切りをするべき」と書いてあります。
この考え方は否定するつもりはありませんが、「ファイナンシャルプランナーが株式に関して書く記事としては少し危険かな」と感じました。

それは、株式投資が「気持ちとか感覚でを行うこと」が前提となっているような書き方だからです。

「ファイナンシャルプランナーが株式投資を指導する」場合ですが、まず、個別銘柄を勧めることは問題があると思っています。もし株価が上がる銘柄を知っているとすれば、それを自分で買えばよいからです。

ファイナンシャルプランナーは、「株式投資に関してのリスクを教え、そのリスクのコントロール方法を指導する事」がもっとも重要な役割です。

今回の損切りに記事の内容に関して言えば、リスクをコントロールしていないのです。

リスクをコントロールすると言うことは、株価下落の場合でもその損を自分でコントロールできるようにすることです。

具体的に言いますと「株価が下落するリスクを想定して、あらかじめ決めた株価まで下がったら、なにも考えずに売却する」というルールを作ることです。

一株500円で購入した場合、450円まで下がったら売却すると決めてしまうのです。
そうすれば、どんなに株価が下がっても50円の損ですみます。(ストップロス)
証券会社によってはここまで下がったら売るという指定ができる機能があります(逆指し値)

株式投資というと、「せっかく貯めたお金がなくなる」という不安があるようですが、それは株式売買の知識が薄いため誤解しています。

投資先の企業が倒産するという事態でなければいきなり投資した金額が「ゼロ」にはなりません。

そのルールにより「売却した銘柄が、その後に株価が上昇したらどうする」という疑問がありますが、それもルールを決めて運用します。今度は「ここまで上昇したら買い戻す」というルールです。上昇中であれば途中でそれに乗ればよいのです。


心理的には、ルールを決めても好きな会社の銘柄を購入した場合は、なかなか売れないものです。
また、自分の判断が間違っていたと認めたくないので売れないということもあるでしょう。

そのキモチをぐっとこらえて、損をしないために「ルールを決めてしっかり運用する」ことが必要です。

コメント
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