にゃおん・ざ・こーなー

北国に住む、猫とジャズが好きな親爺の日々。

セロニアス・モンク「ヒムセルフ」

2006年12月25日 | ジャズ、音楽
子供も高校生になり、我が家ではクリスマス気分がほとんどない。
23日の土曜日にお付き合いで買ったクリマスケーキで、天皇の誕生日を祝った。
日本人よ、何故キリストだけでマホメットや釈迦の誕生日はやらんのか?
欧米かっ!

で、冬はモンクだす。
おらにとって5枚目に買ったジャズのレコード。
1枚目はマイルス「イン・ザ・スカイ」(ジャケットデザインで買い)
2枚目はマイルス「オンザ・コーナー」(これもジャケ買い)
3枚目はマイルス「アット・カーネギー」(廉価盤だったので)
4枚目はオスカー・ピーターソン「カナダ組曲」(笑わないでね、これも廉価盤だったので)
そして本作、購読し始めたスイングジャーナルのゴールドディスクに選定されたゆえに購入。
当時はSJ誌だけが頼りであり、信奉していた。その後、このゴールドディスクもひどいことになるが、この頃はまだそれなりの見識を持って渋いところを選定していたように思う。

上記のマイルス3作、全く違うサウンドで同じ人間のものとは思えず、「なんじゃこりゃ~」状態。(今見るとけっこう絶妙なチョイスですね。「イン・ザ・スカイ」はマイルスの種が一杯詰ってる超重要作だとおらは定義付ける!)
そこへ、1300円廉価盤、スイングジャーナル、星5つの名前だけは知ってるピーターソン。
いかにもビギナーのやらかしそうな選択ですが、いい作品で、ややほっとする。

そしてモンク。
「ジャズ界に多大な影響を与えたのにユニークさゆえに万人うけせず評価されていない孤高のピアニスト」、あ~おらはこうゆーのに弱くて、きっといいに違いないと迷わず購入。
人は子供の頃から、既に生き方の指向性を持っているのでしょうか、おらは大鵬よりも柏戸を応援したし、力道山よりデストロイヤーだったし、長嶋よりも平松、外木場、星野が好きだった、いまだに巨人ファンの心理がわからない。まあ兎に角「孤高」が好きなんです。

少ない音を朴訥に弾く。難解だという話もあったが、知識も偏見も無かったおらには、抵抗なく音が沁み込んだ。
かつてピーターソンがモンクをテクが無いと言ったとか、それはきっとテクを駆使して流麗に一生懸命弾いても、モンクの一音の重みには勝てないことへの悔し紛れの発言だろう。

CDには1曲、といっても22分におよぶ「ラウンド・ミッドナイト」が追加されており、おらには珍しくアナログ、CDともに所有することとなった。
この曲を聴くと、いかにモンクが音を吟味してアルバムを作ったのかよくわかる
コメント
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