にゃおん・ざ・こーなー

北国に住む、猫とジャズが好きな親爺の日々。

ポール・ブレイ再評価

2005年11月30日 | ジャズ、音楽
先日、ポール・ブレイについて「けっこう好きなピアニストなんだけど、決定打に欠ける」と述べました。
改めて聴きなおしてみると、どれもこれもいいじゃないですか!
凡百のジャズピアニストにはない創造性に満ち溢れてます。
フリーっぽくても、コントロールの効いたどこかに耽美な味がする感じ。
共演者もゲイリー・ピーコックやバリー・アルトシュルなんかが、かなり力の入ったプレイしてます。
いま聴いても全然色褪せてません。

ジャズ史上でもこんなピアニスト、他にいませんよね。
ピアニストでもその人の音色というのがありますが、ポール・ブレイには特に感じますね。
写真のアルバム、右上から時計回りで、「クローサー」ESP、「テアーズ」OWL、「ジャパンスート」IWI、「ブラッド」fontanaどれもいいです!
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中山 康樹「ジャズの名盤入門」

2005年11月30日 | ジャズ、音楽
講談社の現代新書 中山 康樹の著作 756円也 。

いまさらジャズ名盤ガイドの必要はないかなとも思ったが、なんたって中山本!買いました。
「一家に一枚」的名盤50を選び解説しており、ほとんどは充分聴きこんでたつもりでしたが、この本を読むともう一度聴き直さずにはいられません。
本文に「耳たこ」状態について「はたして耳にタコができるほど聴く時間があるのだろうか」「一種の錯覚」で「すべて聴きとったとの思い込み、もしくは名盤の実力を甘くみた結果の倦怠」と言い切ってる。

確かにマイルスの「カインド・オブ・ブルー」で1曲のみウイントン・ケリー弾いているけど、この違いすらきちんと聴いていませんでした。
でもじっくり聴くとなると一日一枚が精一杯、けっこう時間かかりますねぇ。

中山本は案内本としても優れているが、むしろベテランを自負してるマニアをはっとさせると思う。
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