カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

午睡の誘惑

2009-06-26 | 雑記

 何の疲れか知らないが、日中にやたらに眠たくなる。普通に考えると寝不足なのかもしれないが、夜遊びが過ぎているわけでもなく、それなりに眠りがとれているようなのだけど、やはり日中に眠い。春眠暁を覚えずというのなら朝寝だが、朝は快調に起きることが出来て、昼に眠い。仕事がハードなのかというと実は中休み的に今は少し暇だ。肩こりなどからだの疲れを特に感じるわけでもない。しかし、パソコンの前だとか車の運転だとかちょっとした打ち合わせのような会議の席でうっかりあくびが出てしまう。席をはずせるようなときはちょっとトイレに失礼して顔を洗って出直す。それが出来ないようだといつまでも睡魔がしつこくて困ってしまう。いっそのこと横になれたらどんなに楽かと思う。
 かなり前だけど以前は僕の職場は圧倒的に男性が多かった。そのときは昼に飯を食うとほとんどの人がそれぞれ散って午睡をとったものだ。時間にすると15分とか20分程度のものかもしれないけれど、これをするとすっきりして、確かに午後の作業を仕切りなおしてやるという感じになった。業務の内容がかなり変わってきたこともあるが、今は女性が増えて半々くらい。どういうわけか昼寝の習慣は少なくなっている気がする。厨房のおばさんとか一部の男性はいまだに寝ている人もいるようなのだけど、やはりどうなのだろう。若い女性はほとんど寝ている気配がないし、若手の男性も寝ているそぶりがない。若い人が中心になってきたということがあるのか知らないが、年齢によって眠さが違うのだろうか。
 中国留学中はほとんど毎日昼寝をとっていた。何しろ昼休みが三時間くらいある。なぜだか食堂は授業が終わる三十分くらい前から開いており、小一時間程度で閉まってしまう。街中の商店は一部開いているところもあったようだが、郵便局をはじめほとんどの公共機関はすべて閉じられ、人通りもめっきり少なくなる。お弁当を持ってくる人もいたのかもしれないが、食堂を利用しない人は家に帰って食事するのが普通だそうで、昼食は家族そろって食べるという話をする先生もいた。しかしとにかくお昼やすみは休憩する時間で、僕の住んでいる寮では夜にはラジカセなどお構いなしにガンガン鳴らす奴がいるくせに、昼だと殺気立つものがあって皆静かにしている。最初のころはそういうゴーストタウン化する校内(学校内がそのまま町のようになっており、商店はもちろん民家も混在した中に校舎のがあるようなところだった)のユーカリ並木道を散歩したりしたものだけど、やっぱり飽きて僕らも昼寝をするようになった。朝鮮人やタイやフィリピン、東欧や西洋から来る人も変わりなく昼寝するようになるようで、南国の学校というものは、そういうものなのかもしれないと思ったものだ。
 ああそうか、単に暑くなったら日中がつらくなるのかもしれない。
 勤勉も僕は好きな習慣だけれど、時にはあのころのような生活習慣も捨てたもんじゃなかったなと思う。夕方になると近くの濁ったダムに泳ぎに行ったり、草ぼうぼうのグラウンドを駈けたりしていた。テニスしたりサッカーしたり子供のように運動して、売店前のベンチで瓶のままビールを飲むのだった。酒を飲むのを別にすると、なんだか健康的な毎日だったようにも思える。
 科学的根拠は知らないけれど、昼寝をする習慣は体調にもよかったのではないだろうか。昼は寝て夜に勉強しなさいという先生もいたし、合理的に生きるということだったのかもしれない。
 そうはいってもやはり環境の違いだろうか。今は昼寝がしにくいことは確かだ。もう少し暑さに慣れて落ち着いたら睡魔は消えるんだったっけ? 昨年のことさえ思い出せないが、とにかく今は眠い昼が続いているようだった。
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