なんとなく雰囲気でお気づきの方もいらっしゃるのではないかと思われるが、また犬を飼うことになった。
一年半にわたりペットロスの状態が続いていて、とてもまた新たに犬を飼うなんてことはできないという精神状態にあったのだが、出会いというのがあって、トントンとお話が進み、ワンちゃんがうちに来ることになった。最初は亡くなった杏月ちゃんに面影が似ているという理由だったのだが、やはり実際は違う訳で、どんどん違うことが増えていったのだけれど、今はそれがかえっていいというか、まあ当たり前なので、それ自体がいいという感じなっている。
そういうことはおいおい伝えていこうと思うが、そのまったく違った新生ワンちゃんの名前は、睦月ちゃんということにした。つまりもう一月から一緒に暮らしているのである。
名前はつれあいがつけた。略して呼ぶと最初は気に入らない様子だったが、やっぱり「むっちゃん」とか「むっきー」とか言ってしまう。来たばかりのころは、前の杏月ちゃんの名前である「あづ」ってつい言ってしまっていたが、いつの間にかめったに言い間違えなくなった。そうしてそれはそれで寂しくも感じられなくなってきた。睦月ちゃんは、間違いなくもう家族になっていて、かけがえのない新たな存在になった。家に帰るのも楽しみになっているし、いまだに心配なこともある。そのような新生活というものを、また紹介していきたいと思う。
先に、まだまだ心配なことから。犬種はミニチュア・シュナウザーなのだが、骨格が結構たくましく、家に来た時からすると体重は既に二倍以上の5キロ近くになった。もうこれ以上大きくならなくてもいいのにな、と思うが、成長するものは仕方がない。しかし大きくならないことを密かに祈っているのである。まあ、大きくなっても受け入れるのだろうけれど……。
それと未だにトイレの失敗が続いている。つれあいが甲斐甲斐しく処理するが、成功と失敗で毎日ワイワイ言っている。これって本当に覚えるようになるのだろうか。なるかもしれないし、ならなければ何か対策を抜本的に考える必要があるかもしれない。でもまあ、困るけど楽しいです。
噛み癖が激しいのも困っている。これは別項目で書こうと思います。今はもう、手が傷だらけになってしまった。街中でいまだにアルコール消毒があるのでだが、痛いので嫌になっている。
だんだんと感触は良くなっているものの、いまだに散歩はできないでいる。睦月ちゃんは、外が怖いらしい。最初はブルブル震えるだけで一歩も歩けなかった。土のところだと草などをクンクンしておしっこをしたりすることもあったが、コンクリもアスファルトも苦手のようだった。今は家の周りなら少し歩くが、すぐに立ち止まり、無理に引っ張ることもできない。継ぎ目が嫌なのか、ヒビが怖いのか。それとも車の音などが嫌なのか、鳥の声もだろうか。分からないが、立ち止まるとしばらく動けなくなり、その後動くことも無いでは無いが、基本的には座り込む。風が吹くと顔を向けるが、歩くのはダメである。
そういったことを繰り返していて、心配の方が大きいが、期待もしている。早く一緒にお散歩して(そういえば、杏月ちゃんとの日々は、主に散歩に記していたかもしれない)みたいのである。一緒にお散歩する楽しみを共有できるなんて、まるで夢のような感じだ。これからは、その経緯について書いていけたら素晴らしい。今は、そう考えております。