カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

自転車で高速道路を走行

2010-10-23 | 時事
自転車で高速道を走行

 時々みかける事件である。珍しいことには違いないが、本当に時々繰り返しこのような人が現れる。
 最初僕は単純にボケか何かだと思っていた。もちろんその可能性は無いでは無い。しかし、ほとんどの高速道路の構造を考えたとき、結構苦労して入り込まなければならないだろうことが容易に想像できる。つまり、それなりに決意を持って実行に移しているのではあるまいか。ひょっとすると確信犯なのではあるまいか。
 やっていること自体は大変に危険だろうし、おそらくすぐにつかまってしまうだろうことを鑑みても割に合わない騒動を起こしているにすぎないのかもしれない。しかしながら彼らにとっては、それでもやってみたいという冒険心の方が勝っていたのではあるまいか。やってはいけないことだけれど、実行すると爽快感があるのではないか。

 もちろんこれは考えすぎな空想なのだろうけど、どこか共感しているところがあるのである。
 実は僕は開通前の高速道路に忍び込んで道路を独り占めにして散歩したことがある。誰も来ないし車のないだだっ広い空間をてくてく歩いただけのことだけど、爽快で気分がよかった。一度だけ見回りの車に見つかりそうになって逃げたことがあるけれど、それ以外はまったく自由だった。鈴田峠にかかる長い橋の上を歩いていると、世界は自分のもののような錯覚さえ感じられたものだ。単に若かったからそんなことをしたんだろうけど、あの経験は得がたい満足感だったことは間違いなかった。

 迷惑な事件には違いないが、彼らを駆り立てる何かというものには、なんとなく興味がある。人間というのはそういう生き物なんじゃないかと僕は考えている。
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