世界で一番多く作られているリンゴの品種は「ふじ」なんだそうだ。日本のリンゴの生産の半分(45%~55%といわれる。調べた限りデータに何故かばらつきがあるので、ここでは半分と表記する)は「ふじ」であるらしい。
赤い色を鮮明に、いわゆる見栄えを良くするために袋がけして生産されるのが普通のようだが、太陽光をあてて見栄えを犠牲にした方が、糖度が高く味は良いとされる。そのように袋がけしないものを、特に「サンふじ」と区別しているようだ。
「ふじ」は中国や米国などの海外でも人気が高く、現地で生産を伸ばしているらしい。もともとはリンゴの品種であるデリシャス種と日本の国光種を組み合わせて作られた。
名前の由来は青森県の藤崎町の園芸試験場で生まれたものだからだ。しかし、「ふじ」と略したのは、やはり日本の象徴である富士山とかけてのものだろう。実際に中国の「ふじ」の表記は「富士苹果」である。やっぱり海外では日本のリンゴは富士だと思われているはずだ。いや、実は白状すると、僕も今までそう思ってたんですけどね。