カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

読めなくても推理でわかりそうな言葉

2014-10-13 | ことば

 いきなりですが問題です。
「私語く」はなんと読むでしょう?
 まあ、これは状況を当て字にしている感じかもしれない。私語といえばプライベートな時になら問題はない。もちろん場所にもよる。授業参観とか講演会なんかのときに、会場の中でこれをする人がいて迷惑することはあるが、おそらくこの言葉のようには話していない場合が多いからではないか。声量があるとすでに意味が違ってくる。そういう人が私語をやると、この言葉の読みは分からないということになってしまいそうだ。私語だからある程度遠慮が必要で、さらにかわす言葉も最小限に徹すると、それはあたかもなかったかのように、会場の片隅に消えるようなものなのかもしれない。もっとも誰もそういうことをしてない時であるならば、音量は関係なくとがめられるべきものだろう。目礼など音のしない合図を心がけることも大切なマナーかもしれない。
 一般的には「囁く」の文字を用いることが多いようだが、答えは「ささやく」である。囁くの場合だと、多くの耳で聞かなければならないくらいの声量感は確かにある。人には聞かれえないくらいというのはあるし、もしくはそのささやきが、実は多くの耳にさらされている場合もあるかもしれない。本当の軟派者は、対象の女性のみに聞こえる声量の調節ができるといわれる。まあ、そんなもんですかね。
 できれば私語は私語くようにやって欲しい。ひょっとすると、そういう願いが今では感じられるような言葉なのではなかろうか。
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