警察犬のことをK-9ということはなんとなく知っていた。まあ、暗号みたいなものかも、と思っていたし、確か映画にもなっていた。麻薬捜査など特殊任務のこととも関係あるんだろう、くらいにしか思ってなかった。しかしながら英語ではdog以外にも犬のことをcanine(ケナイン)というらしい。音で略してK9という訳らしい。だから警察犬に限らずK9でいいということなんだね。まあ、日本語に犬という言葉があるんだから、わざわざそういう必要も無いけど。
しかしながら犬のことはワンちゃんと言ったりワンコと言ったりする。ペットとして飼っている人がほとんどだろうから、可愛い方がいいのかもしれない。いまだに猟のために飼っている人なんてほとんどいないだろうし。橇の為なんて人もほとんどいないだろうし。
以前巨人軍の仲畑選手が、王監督のことを陰ではワンちゃんと言っているという話があった。親が台湾の人だから王はワンで愛着を込めて言っていると本人は弁明したらしいが、まあ、ばれたものは苦しいですね。でもまあそんな古い話どうでもいいですか。
しかしながら犬といっても徳川五代将軍の時は「お犬様」だったこともあるし、中国皇帝しか飼うことが許されなかった犬なんてのもあったようだ。もっとも罰せられても飼う人はいたようで、あんがい取り決めは大らかだったのかもしれないが。
人間の場合でもイヌといわれる場合があって、警察のイヌと言えば警察と通じているような卑怯な感じがあるかもしれない。他にもスパイのように情報を嗅ぎまわる場合もイヌ呼ばわりされたりするようだ。ことわざの「犬も歩けば棒にあたる」だって、犬のようにかぎまわっていると(余分なことに首を突っ込むと)、棒でたたかれるような酷い目にあうぞ、という戒めである。
犬が吠えるのを「ワンワン」というが、英語ではBowwow(バウワウ)というのを習った。でもよく考えてみると、大きめの犬はそんな音で吠えているようにも思う。ご近所の保育所の園児が散歩しているが、犬がいると、先生が「わんわん」と教えている。子供が素直に犬のことを何というのか、なんとなく知りたい気がする。一度ワンワンと憶えて、もう少し成長するとイヌと言ったりケンと言ったりすることを再度習う訳で、人間の子供も大変だな、と考えたりします。