一年の計は元旦にあり。まあ、それはそれらしいですね。今日という日は一年の始まりらしいから、その始まりに目標を掲げた方がいいという昔からの教えであって、非常に現代的な考え方のように思える。
というような批判を毎年しているわけで、本当に僕は変わり映えしない人間だと呆れるわけだが、毎年変わっている人間というのも、それはそれでどうかということも思う訳で、たとえそうであっても人は年を重ねて、要するにその人なりに弱っていくようなところが、悲しくもあり良いところでもあると思われるわけだ。
今日のような特殊な日に特殊な昂揚感で目標を掲げることは、結局は失敗の第一歩を踏み出しているに過ぎない。挫折というものは、ある意味で人間の成長に欠かせないスパイスであろうが、わざわざ失敗の為に計画を立てるというのは、年を重ねている人間にとっては、忘れやすい人間にとっては、単に愚かなことに思えるだけのことである。直感的にスパッと決まるようなことが無いのであれば、もう少しじっくりゆっくり考えて、身の丈に合ったことを、まずは始めたらいいだろう。続けられたら少しまた考え直していいし、目標なんてものはコロコロ変わったところで、何のためらいを持つことがあろうか。
一年の計はあわてず元旦に無理に立てることは無い。思い立った時にまずやれることをやるべし。
もっともそれこそがそれなりのハードルであるのも確かで、人間というのはなかなか難しい生き物なのである。今年もよろしくお願いいたします。