猫の名前ランキングというのがあって、
1位 ムギ
2位 レオ
3位 ルナ
4位 ソラ
5位 ベル ……以下略
なんだそうだ。もちろん雄雌で名前の違いはあるのだが、ムギは雄雌ともに2位で総合1位という事らしい。
2位のレオはライオン系だとすると理解できる。3位以降は外国人主演の少女まんが系のような感じだろうか。まあ、ソラは違うが、猫だと二文字で呼びやすいというのがあるのかもしれない。もちろん以前ならトラ、タマ、ブチなんかだったろうから、それは見た目重視だったということだったのかもしれない。
一位のムギは、なんと犬でも1位なんだという。そんな犬聞いたことないけど、多数派の人との付き合いが無いのかもしれない。
なぜムギなのか、というのがさらに謎だが、麦という漢字も当てられるし、そのような色の関係もあるのだという。ますます訳が分からない解説である。麦色でない猫にもムギがそれなりにいそうだからである。
やはりこれは可愛い語感、というのが正解なのだろう。抱きしめるなどするムギっという感触とともに発せられる語感なのではないか。そうすると、かなり日本的だということも言える。そんなこと言われても、外国人には分かりにくい話である。
それにしても猫は家で飼っている人が多いだろうから(犬だってそうだけど)、名前を呼んでいる場面を見ることが稀である。猫を飼っておられる家庭の人というのは複数知っているものの、その人たちの猫の名前はほぼ知らない。ブログなんかで書いている人もいるけど、写真以外の実物を見たことは無いかもしれない。そういえばお宅にお邪魔して何かをするということも、今はほとんどない。猫の姿は見ないでは無いが、そういうのはほぼ田舎の風景で、住宅地ではかえって少なくなった。団地などの張り紙で、猫のエサやり禁止、などというのは目にするようになった。飼い猫の数は過去最高を更新しているというのは聞いたことがあるけれど、皆隠された場所で暮らしておられるのであろう。
ということで、僕はまだムギさんに出会ったことは無いのであった。