自宅では基本的に電話に出ない。携帯電話の事ではなくて、据え付けの電話のことである。もちろん時々鳴るが、じっと無視。留守電の設定にしているけれど、昨年のある時期を最後に録音されたことは無いという。平日なら8時以降に電話が鳴る。土日には、ちゃんと昼の時間にも電話は鳴る。ちょっと前に試しに出てみたことがあるが、もちろんセールスであった。電話契約のものがほとんどだが、たまにそれ以外もある。今は個人の電話帳というのは見なくなったが、以前のものを使うようにしているのだろうか。新たに漏れたということより、個人宅の電話に出るような人なら、カモになるということなんだろう。
出なくてもセールスの電話だとわかるのは、続けて必ず二回鳴るからである。おそらくルールになっていて、留守番電話でコールが切れると、ひょっとすると間に合わずに受話器を取らなかった可能性がある。そういうことを防ぐために、大事をとって二回電話するというマニュアルでもあるんだろう。もちろん電話に出てもいいが、相手が話してる途中でわざと受話器を切る、という意地の悪いことをしなければならないので心が痛むから嫌なのである。聞くところによると、例えセールスを断ったとしても、ある程度話を聞いた(たとえば1分以上とか)ような人には、また別の人が電話をするというマニュアルもあるんだという。彼らは仕事だから仕方がないが、個人的に恨みがあるわけではない。しかし僕も嫌だが、そのような仕打ちをされるのは彼らも嫌だろう。お互いの平和のためには、電話に出ないということにするより方法が無い。
もちろん、留守番電話が嫌で、さらにセールスで無くて用事のある人もいるかもしれない。でもまあ、それはそれで仕方がないことである。すべてはセールスの所為で犠牲になったということになるんだろう。
電話での詐欺が高齢者ばかりという現実があるが、おそらく備え付けの電話に律義に出るような生活をしておられるせいである。携帯以外には電話に出ない。基本的にはそのような心掛けをすることで、かなりの被害は防ぐことが出来るだろう。だいたい例えセールスであっても、電話で呼びかける行為というのは、詐欺の亜流ということも言える。このような不便な状態で防衛するよりほかに無いということは、まったく悲しい現実である。