梅雨とはいえ、暑くなった。雨の中傘さして歩くのもちょっと億劫というのはあるけど、晴れても暑いから、雨のうちのほうがましかな、と思えることも多い。でもしとしとならいいけど、本降りにはやはり歩きにくい。なんとなく馬鹿に見えるというか、別にそう思われてもいいのかもしれないが、ちょっと心配されるのもどうかという遠慮もあるかもしれない。
早朝や夜に歩くという手もあるが、なんとなく踏ん切りがつかない。もっと真夏ならそれもいいけど、そういうことには少し早いというのがあるのだろうか。暗いうちに雨というのも嫌だし、新聞やテレビをダラダラ見だすと、やはりケツが重くなるというのがあるかもしれない。
いっそのこと汗を想定して着替えを準備する。これが一番いいという感じもあるが、職場のそばだったりすると、やはり着替えがめんどくさい。シャツくらいは替えていいけど、パンツはどうするか。ロッカールームがあるからズボンを脱いでもいいスペースはあるが、パンツまで換えるのはタイミングがいる。誰も何も言わないはずだが、そういうことを考えすぎるのがまた面倒だ。
女性の人は日傘を差して歩いている人は多い。これは特権的な感じがする。日傘を差して歩いたことがあるのだが、これはものすごく感じが違ってびっくりした。確かに直射日光が当たらないだけでも、かなりつらさが違う。男でも日傘を差して歩けるように運動を起こしたい気分になった。けれど、こういう習慣というのは、あんがい厄介だ。自分だけ信念を持って貫き通すいちぞんが無ければ、なかなか行動を決定できない。日傘にはしかしそういう信念を曲げてしまいかねない抵抗がある。女装してまで日傘を差すのもちょっと違うし、スーツの場合なんかは、もっと難しい感じがする。もちろん、カジュアルにジーパンでもなかなか難しい。誰も絶対に通らないような田んぼのあぜ道でも、考えようによっては難しい。結局自分との戦いが何より難しいということであるわけで、自分の偏見を呪うよりないのかもしれない。
日傘男子が定着する方法を考えながら、今日も散歩に出ることにしますかね。