カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

幸福の脅迫

2006-12-24 | 映画
 親知らずが痛み出してつらい。放っておいてもなんにもならないらしいが、痛み止めで何とかやり過ごしている。鳥の軟骨を食っていると隣の炎症を起こしている奥歯に当たったらしく激しい痛みにもだえながら食事をする。寝ていても痛みでなんども目覚める。夢の中で痛み止めを飲んだりした。もちろん夢の中で飲んだので、効き目などはないようだ。目覚めると痛みが和らいでいないか期待しているが、炎症がすすんでいるだけのようだ。今日は葬式だし、明日はクリスマス会である。僕にとって歯医者は遠い。

 渋谷陽一のラジオ番組を聴いていると、クリスマスの幸せを強要している雰囲気を批判している。この時期に実際に幸せなのは全体の4割ぐらいではないか、などと分析している。クリスマスは一人であっても幸せでなくともいいのではないか。何も怒ることはないが、正論だと思う。もちろん幸せであることには越したことがない。しかしながら僕はそういう捻くれたような正論をいう人が好きである。強迫観念で幸せであるという状態にもがくのは不幸だろう。
 まあそうではあるが、やっぱりクリスマスなんだから幸せな気分になりたいのも人情だ。そうであるなら手っ取り早い方法がある。未見ならキャプラの「素晴らしき哉、人生」を見ることだ。奇跡のような素晴らしい話に幸せになれないのであれば、あなたにはもともと幸せなど訪れないことなのである。まあ少なくとも、クリスマスの奇跡を楽しめばもうけものだ。
 しかしながらキャプラ自身はこの映画の興行の失敗で、二度と映画を撮ることはなかったらしい。かわりに後世の僕らが幸せになっているのだから、クリスマスというのはあんがい皮肉なものなのかもしれない。

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