◆◇◆『目標設定の鉄則』松橋良紀(まつはし・よしのり)著(マガジンハウス)より◆◇◆
「やりたいことができない10の理由」を克服しよう!
はじめは、注目すべき内容のまとめです。
次にアビットからの補足となります。
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⑤相手を選んで、目標を口にする
あなたが見つけた目標は、生まれたての赤ん坊のようなもの。
乱暴に扱われてしまったら、ペチャンコにつぶされてしまいます。
かといって、誰にも話さないままだったら、悩んだときに人に相談することも、励ましてもらうこともできません。
ひとりきりですべてをやり遂げるのは、とてもつらく、苦しいことは、あなたも想像できると思います。
そこで、次の条件を満たしている相手に、目標を語ってみるのです。
〈「目標を語る相手」の3条件〉
①その分野に対して、あなた以上に知識が豊富で、すでに成果を出している
②ポジティブな性格である
③他人の応援が大好きである
ここで注意が必要なのは、最初の条件である「①その分野に対して、あなた以上に知識が豊富で、すでに成果を出している」です。
目標が決まった人は、往々にして、身内や親友に話します。
ところが、彼らのその分野に対する知識は、おそらくあなたより低いでしょう。
しかも、近しいからこそ、率直な意見を口にします。
「実現するかどうか、わからないじゃない」
「もうちょっと、冷静に考えてみたら?」
彼らはあくまでもやさしさから、そんなアドバイスをくれるのですが、あなたの抱いた目標は、徐々にしぼんでしまうでしょう。
新しいことにチャレンジするとき、時間と環境が許すのなら、先にその世界の先輩たちとパイプをつくるといいでしょう。
あなたの人生が一気に動き始めるでしょう。
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私が今の仕事を始める前、やはり色々な人に話を聞きました。
その中のひとりが、ある公的機関の人でした。
仕事を始める際の段取りや必要なことを聞きに行ったのです。
でも、その人が重要視して話をしていたことがあります。
忘れもしない、次のように言っていました。
「塾ということは、やっぱり教材が一番大事ですよね」
・・・う~ん。
今考えると、何が「やっぱり」なのかわかりません★
塾にとって教材というのは大事ですが、一番ではないからです。
どんな塾でも、塾向けの教材会社から教材を仕入れます。
大手塾でも、個人塾でも、同じ教材を使えるわけです。
より大事なのは、その教材を・・・
どのように勉強して、身に付けるか。
そして、どのように成績を上げるかということです。
公的機関の人も、こちらのことを考えて話してくれたのだと思います。
でも、その人は塾の分野で成果を出している人ではありません。
「塾の中身のことをアドバイスしてやろう」
そう考えなくてもよかったのだと思います。
その人の専門分野について・・・。
つまり、届けのこと、手続きのこと、準備するもののこと。
そのあたりを、詳しくアドバイスしてほしかったところでした。
さて、勉強の専門家である私はどうでしょうか?
一度だけ、保護者の方から言われたことがありますよ。
「塾の言いなりになりたくない」
普段の対応で、私が信頼されるように・・・。
一層の努力が必要ということでしょうか。
「応援する人間は、応援される人間よりも強くなければいけない。より努力した人間だけに、他人を頑張れと励ます資格がある」
(映画『フレフレ少女』より 百山桃子〔新垣結衣〕のセリフ)
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