岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

「御詠歌」

2021-02-08 11:44:23 | いなか暮し

  新花巻駅前駐車場 今の時期、卒業記念旅行などで車がいっぱいのはずが、今年はガラガラ、いつもの満車に戻る日はいつ・・・・

 庚申の日、今年は1/12の初庚申から11/8の終い(しまい)庚申まで60日ごとに繰り返し続く。
 花巻地方では庚申を「おかのえさん」と呼び、各地の集落で、年に何回かの庚申講が農村の大きな楽しみでもある。
 庚申様のお使いと言われる三猿が描かれた掛図を前に一同で御詠歌をあげる。
    あさひさし こうしんかがやく
      かのえてら いりあいひびく まつかぜのおと
 
    つきつきに いのれよまもる
      かのえさる ときのさいなん のぞきたもうぞ

    げにいのる こころぞかのえ
      よいのそら うんはてんより さずけたもうぞ

 花巻市幸田の八雲神社の本宮は三郎堤を見渡す小高い丘である。
 何基かの石碑の一つに御詠歌が刻まれている。

    八雲立つ 出雲八重垣
      つまごみに八重垣つくる その八重垣を

 歌の世界には疎いが、古事記の有名な歌だと思う、昭和の初めに建てたこの碑に流用したものだろう。

 大昔から伝わる「おかのえさん」も最近では開いたという話を聞かないから「御詠歌」の機会もない。
 人が亡くなった時に集落の人たちが大勢集まって、一緒に祈る「お念仏」もコロナ禍ではやれない。
 私の集落では若い人たちが、無くすには惜しいと「御祝い」と「お念仏」をCDに記録して各戸に配布した。

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