我が里は西端を北から南へ、北上川に沿って拡がる、「河原の畑」と呼ばれる一帯がある。
古来、度々の洪水で堆積された土地は、地味豊かで、良質な砂質土壌は、野菜が良く採れ、未区画の畑を多くの農家が利用したが、ひとたび大雨、洪水になると、一面が泥を被り、どこが誰の畑かわからなくなる。
そこで、先祖が考えたことは境界に「ウツギ」を植えた。
うつぎ株は大きくならず、根も張り出さず、初夏には花さえつける。
丈夫この上なく、洪水が去った後も、平気でウツギが建っているから境界のいざこざも起きない。
もう、4、50年も昔、開田ブームがあり、多くの畑は田んぼに変わり、ウツギの役目はなくなったが、美味しい野菜が作りやすい土地柄もあって今でも野菜つくりを続ける畑では今でも境界を守る役目を続けている。
ウツギは唱歌「夏は来ぬ」に卯の花と唄われる初夏の花
ウツギ(空木)はその名の通り、幹が中空で木釘に利用され、日本全国に自生、昔は耕作地の境界木として植えられた。
花は卯月(旧暦4月)に咲くことから「うつきの花」 別名 卯の花
見た目は雪のよう 花言葉 「謙虚」「秘密」「古風」・・・・・・
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