友人の部屋の片づけを手伝った。 部屋の隅で少々、埃を被った、大小二本の刀と鹿の角で作った刀掛台、この家で育った子供たちが使ったものだろう。
「いらないから、持って行っていいよ・・」
今は中一になる孫は幼い頃、暴れん坊将軍や水戸黄門の大フアン、斬られ役のじいちゃんは大分斬られた、外出はいつも百均の刀を持ち歩いていた。
「貰って来たよ・・」ニッコリしてるから、今でも興味はあるらしい。
保育園卒園、小学入学の春 「卒園のお祝いに、どこへでも連れて行くよ」と 母さん。
多分、ディズニーランドと答えてくれると期待したかも、お姉ちゃんの時のように、また家族で行けると期待したようだったが、意外、答えは「おじいちゃんと京都に行く」、張りきったおじいちゃんは3泊の予定で京都行を計画した。
金閣、二条城、東寺・・見て、翌日 孫の期待は太秦の京都東映映画村は丸々一日予定を組み、その日は映画村の開門前に到着した。
入館して間もなく、かねて予約の、鎧の着付け、当時放送されてたNHK大河ドラマ「真田丸」六文銭の「赤備え」を着る。
着付けを待ってる待合室には「鎧を着て写真はいかがですか、八千円」と張り紙がしてある。一瞬動いた心を静めて待った。
本物と同じ素材という鎧は、子供にはずいぶんと重いらしい、兜は頭がクラクラすると映画村内の散歩は係員が兜部分を支えて一緒に歩いてくれた。 望みの鎧も着たし、忍者屋敷や撮影現場も見て、ご機嫌で京都に戻り、京都タワーでは1万円もする刀と十手も買った。
刀や十手を持って、明日の帰りの飛行機に乗れるだろうか随分と心配したようだったが、問題なく翌日夕方には帰った、空港にはお母さんとお姉ちゃんが迎えに来てくれた。
朝のニュースの後、見るともなしに見てる、朝ドラ「カムカムエブリバディ」映画村のシーンが毎日のように登場する。
思い出すのが映画村で鎧を着て大喜びした孫、「記念写真8千円」あの時8千円をケチらなければ、鎧姿の大きな写真、中学生になった今でも居間に飾ってたと思う「優しい、おじいちゃん」の思い出ともに、・・・と、考えると、あの時、8千円ケチったのが、大きな大きな後悔。
最新の画像[もっと見る]
- The Value of a Person 9ヶ月前
- ありがとう岩手山 3年前
- ’20 今年の風景 4年前
- 早池峰蘇民祭 1 5年前
- How Shall We Live? 6年前
- 「鎮守さまのお祭り」 9年前
- 「じいちゃんと旅行だぞ! 二日目」 10年前
- タイムスリップ 10年前
- でっかい『ころたん』 10年前
- 「只今、新築中」 10年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます