岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

秋の出来事

2019-10-02 14:47:36 | いなか暮し

 「絹川」沿いの花壇  ロマンチックな名前の川だ。
 東和町北部、権現堂山に降った雨は、絹川となり小山田地区の水を集め、矢沢に入って添市川となり、やがて北上川にそそぐ。

 できごと 1、同じ集落の仲間が、農業リタイヤ宣言
 老夫婦での農業は、これ以上は無理と今年限りのリタイヤ、同い年の彼とは小中高一緒、お米の不足する時代、大きい規模の田んぼを持つ彼をライバルとして共に頑張った。
 頼みとする息子は遠い地での仕事、帰郷して農業をやるはずもない。
 幸い、当地では意欲的な農家や、しっかりした生産組織があり農地を荒廃させる心配はないが、リタイヤ待ちの農家も多い・・・。
 今まで良く頑張った。
 ご苦労さん、安心して好きなお酒が過ぎないようにして、少々足の不自由な奥さんを労り、仲良く、のんびり過ごせばよい。

 できごと 2、10月からの消費税アップを機に、地区で100年もの歴史を誇った雑貨屋さんが店じまいした。
  近所の人たちの買い物や、農作業帰りに立ち寄ってはコップ酒片手に情報交換の場所として人気が高かった。
  我が地区にはかって、魚屋が3軒、雑貨屋が6軒もあって、それぞれに、豆腐、呉服文房具、子供相手と特徴を出して、結構繁盛していたが、この秋、ついに0軒となってしまった。
 
できごと 3、駅前の農協ATMが9月末で閉鎖された。
 かって支店が廃止され従業員が引き上げて、数年前には農協営のガソリンスタンドも閉鎖、そして今度はATMまでも取り上げられた。
 経営健全化を目指しての合理化だろうが、地元民にすれば大きな不便化でもある。

 寂しさの感じる秋、秋風が身にしみる筈だが10月に入ってもまだ30度にも近い暑さの、岩手のちいさな出来事である。

  

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