赤いハンカチ

夏草やつわものどもが夢のあと

「たんのわ、あさくさにいるのか」

2002年11月06日 | ■日常的なあまりに日常的な弁証法
散歩の途中で見たのだが、30メートルほど続く塀があって落書きに汚されていた。塀の持ち主は困っているのか、もしや一年近くもこうしてさらしたままなのだから、楽しんでいるのかもしれない。最高傑作は写真の文面である。

「たんのわ、あさくさにいるんだろ 殺すぞ ハゲ」。

「殺すぞ」は恐ろしげだが、最近の落書きの枕言葉のようなもので気にすることはない。「わ」は「は」の間違いだろうし、あさくさが浅草のことなら、同じ都内とはいえ、ここからは随分遠い。「たんの」は友だちの名だろうか。なにか事情があって会うことができなくなっているらしい。好きだった女の子の名前かもしれない。

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