赤いハンカチ

夏草やつわものどもが夢のあと

▼父親としての私

2003年02月25日 | ■学校的なあまりに学校的な弁証法
私の場合、自分が「どういう父親」かを語るのが、ネットでの商売のようになっちまっておりますから、いくらでもお話したいのですが、今日は昼間、ほっつき歩いていたせいか、いささかお疲れです。

一つ気がつくことは、父親も息子達も互いに中古品であるという認識を共有しているものかと思われます。決して新品製品がごとく輝いているものではないということです。かなりサビ付いているという自己認識にしておいたほうが、気持ちが楽です。

かろうじて今のところ、父も子も心臓と手足が動いていますから他にはなんの心配もないのです。それにしても息子から私を見たときには、役に立たないオヤジだとか、多少の不足感というものがあるかもしれませんが、よくは知りません。自分が錆び付いているぐらいですから、息子とはいえ、人のサビ付きを指摘しても、恨まれるだけです。

サビ付きはともかく、長い間、人格に及ぶような話はしたことがありません。いずれにしても中古品なのですからいつ壊れても、文句の持って行き所というものがありませんし、いざとなったときは、自分でこらえるより仕方もござんせん。

<488字>
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「神話と歴史」 井上光貞

2003年02月24日 | ■日常的なあまりに日常的な弁証法
寒い日で、朝から夜まで霙(みぞれ)が降っていた。TVでは、東京におけるこの冬10何回目の雪の日だとか。それで、たいして歩けなかった。一日、家に居て次のカセットを聴く。

『国語と方言』中野重治 (岩波カセット)
『神話と歴史』井上光貞 (  〃  )
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▼名無し諸君に写真を褒められる

2003年02月20日 | ■日常的なあまりに日常的な弁証法
以下、「2ちゃんねる」より

-------------------------
○名無しさんといっしょ :03/02/06
かもめちゃんも現実とは無関係な妄想の世界で戦う妄想戦士だという点で
カルトちゃんでつね。

○名無しさんといっしょ :03/02/06
妄想戦士。ワロタ。で、かもえたんはあっちでなにを主張してるの?
かもめの投稿が多すぎてどこを読んだらいいか分からないし、かもめの掲
示板も疲れる。かもめのは、みんな文が長いんだよ。2ちゃんみたく短く
言えとは言わないけど。

○名無しさんといっしょ :03/02/06
うそつきさんはひっこむように。

○かもめ :03/02/06
おめさんのようにテキストの読み書きは苦手だつうちゃんねら諸君の
ことを思ってよ。
オラ、写真を撮ってみっぺと思ったんだんべな。オレの写真に何か文
句でもあるつうなら、改めて耳を貸すで。オラの写真でよ。世の専門
ブタらの屁の臭さというものをちゃんねら諸君にも分かってもらいた
いと思ってよ。毎日、写真を撮ることに励んでいるんだべな。おめみ
たいな読み書きはどうも苦手だつう、お人こそオラのお客さんになら
なくてどうする。オラは根っからの無教養の庶民の味方だ。専門ブタ
にだまされてはなるまいぞ。わかったね。専門ブタの言うことを信じ
ては身を滅ぼす。屁も出なく納豆。

○名無しさんといっしょ :03/02/06
よ~するに、取り巻きが欲しいんでしょ。

○かもめ :03/02/06
取り巻きは排除するってのがオレの方針だ。
オレに頭さげてきたヤツは、かたっぱしから攻撃にかかる。

○名無しさんといっしょ :03/02/06
別に嘘つき君の写真、誉める所はありませんが、何か?


○かもめ :03/02/06
ほんまの気持ちからモノを申したいというなら、コテハンにしてみる
というのも、ええものだで。明日からはよ。少し納豆でも食ってよ。
性根を入れてかかってみたらえかんべ。なにも2ちゃんばかりが華で
もあるめ。写真撮ってみるのもよし。知っている落語で一席ぶってみ
るのもよし。2ちゃんねるが好きなら相手かまわず罵倒してみるのも
よしだわにゃ。その他、絵を描いたり、楽器を弾いたりするのも、な
んぼかいい気持ちに納豆。それに比べて人をねたんだり、人の能力に
嫉妬したりするあまり、カルト路線に突っ走る人間としてゴミだな。
こらえ性がないんだ弁当箱は。おめも自身のことを、そう思ってんじ
ゃないのけ。そこでよ。いよいよとなったら相談に乗るぞ。デジカメ
写真と、漱石と、イタリーオペラのこと、それから恋愛事、仲人口な
らいつでももってこいの話だべ。なんなりとオラが教えてやっから聞
いてこい。そのためのネット掲示板だ。

○名無しさんといっしょ :03/02/06
かもめのHP見て来たけどよ、かもめってヤツすごくねぇ?マジで。
なんつーか、ちょ、つよ、ちょつよだよ
あれだよあれ、ひらめき?ひらめきが俺らと違うのよ。
な?マジで。ちょクールだよ
まぁ俺もがんばってんだけどさ、
こういうのはちょ、ムズいよな。つーか世界級だよ
マジで、ちょビビった。ちょリスペクトするよマジで。
俺かもめのロゴ入ったシャツ着るぜ、出たら。
つーかお前わかんねーの?
こいつちょカッコよさげだっつーのによ。
おま、ちょ終わってるよ、帰れよ
おま、なんだよそのチノパンちょ、化学繊維だよ。
つーかおまえんちハウスダストすげーよ、
おま、しかも手抜き工事じゃねー?
ちょ最悪、つーかマジ勘弁。

○かもめ :03/02/06
上の舎弟の褒め言葉は、投稿記事としても最高水準だと思うよ。ふんにゃ。
こうして見ると、なんだな名無しってのは、みんな、いいやつばっかだモナ。
上の舎弟のことも、大好きになっただよ。褒めてくれる馬鹿は、みないい奴
に決まっている。こういう高級なレスを書けるつうのは感性の問題じゃから
しての。頭の良い証拠ともなる。ふんにゃ。ふんにゃ。
毎日、納豆食っている人間はやはり違うにゃ。
名無しも、少しは見所がある。

○名無しさんといっしょ :03/02/06
ここで、こんな事書き込むのもなんなんですが、私もかもめさんのモニター
の7センチ奥にある脈々と流れる優しい人に対する思いは、感じています。
少なくとも私の心のどこかで。でないとあのすばらしい写真の数々は撮れな
いと思います。

○名無しさんといっしょ :03/02/06
ここは嘘吐きが跋扈するスレになりました

○名無しさんといっしょ :03/02/06
みんな退屈してっからよ、いつもの馬鹿っ話で笑わせてやれや、かもめ。

○名無しさんといっしょ :03/02/06
よくわからないんだけど
かもめ=なったん=いかたん
って風に読めばいいの?
ネタバレだったら」ゴメソ

○名無しさんといっしょ :03/02/06
ゴルァ!!、きゃもめ。
何さぼっとんのじゃ、このヴォ毛が!!
てめえが世の役に立てることといやあ、ここで消防のネコパンチみたいなカキコして
他人様を楽しませることぐれえだろうよ。
シャキシャキかきこまんかい、この腐れ外道が。

○かもめ :03/02/06
愛するちゃんねら諸君。おめたちが切れてしまったら、日本はどうなる。
しっかりしてケロ。冷静沈着にな。納豆食っていれば、頭も冷やされるんだが。
どうも、納豆のねばり毛が嫌われているようだな。
だがよ。そりゃ、納豆のせいではないんだよ。おめたちが毛嫌いしているせい
だんべ。納豆には足はないことを知れ。おめたちがどこまで納豆の能力と、
効用を理解し、おめたち自身が足をつかって近づいていかねば、断絶状態は
回復することもあるめ。してまた、おめたちの頭が少しでも良くなる方法も
失われているということだんべな。おれもそういう納豆カルトの話はしたくも
ないでや。おめたち次第つうことだんべ。
愛するちゃんねら諸君。納豆を食えよ。明日からでもいいんだかんな。
食え、食え。納豆食え。そうしてオレを相手に面白い話しもできっぺな。

○名無しさんといっしょ :03/02/06
かもめの旬はとうに過ぎている。そろそろ還暦だ。
そもそもおまえの判断力それ自体が覚束ないからな(w

○名無しさんといっしょ :03/02/06
写真の件ですが、、Sさんや滝さんと違って私はそれほど買っていませ
んよ。のぼせてはいけませんよ。

○名無しさんといっしょ :03/02/06
別に嘘つき君の写真、誉める所はありませんが、何か?

○名無しさんといっしょ :03/02/06
かもめさんの写真に感動しましたが、それが何か?

○名無しさんといっしょ :03/02/06
かもめさんの写真の感想を言い合うスレはここですか?

○名無しさんといっしょ :03/02/06
かもめさんの写真のバイクの青さに、純粋な心を感じ、涙しました。
こんなばかげた運動は、もうやめようと決心しました。
他人を責めてもなにも始まらないことに気がつき、反省しました。
明日から強く生きられるような気がします。
みなさん、ごめんなさいね。あたしたちは間違っていました。
かもめさん、大切な気づきをありがとう。

<2003.02.06記>
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「レーニンをミイラにした男」 イリヤ・ズバルスキー

2003年02月17日 | ■政治的なあまりに政治的な弁証法
昨日の雨から一転して今日は快晴の一日だった。にもかかわらず、朝からお腹の調子が悪くて、ほとんど歩けなかった。その替わりと言ってはなんだが、めずらしく本を一冊読了した。
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▼「与作」 北島三郎

2003年02月13日 | ■芸能的なあまりに芸能的な弁証法
いかタン、オイラのことをすんぱいすてくれてあんがとさん。それにしてもいかタンも相当に訛ってっと。オレが言うのもなんだけんど。他のていらは気がつかないんだべか。どうも訛りっていうのも赤煉瓦に限ってはPGM化の一環だったりすてな。東北化つうのけ。オレはかまわねどもね。西方の人らにとっては、たまったものであるまいね。それはともかく本日はね。とある町の古物屋を物色していたのさ。崩れそうなガラクタの山を引っかき回していたらね。奥の方から「北島三郎ベスト16」200円也つうのが出てきてさぁ。150円にまで値切って商談成立。購入とあいなったわけよ。さっそくこのテープを聞きながら帰宅したと思いねぇ。もちステレオだっしゃ!ボリュームを最大にしてにゃ。さぶろう節をガンガンならしているとき、ふと陶酔感覚に陥ったね。道・・・そう、道を歩いているわけだが、さぶちゃんの与作~なんて歌っこ聞きながら歩いていたときにね。なんつうんだい。この感覚は現実のものとも思えなかったにゃ。無限なのじゃよ。自分が生きているのか死んでいるのか陶酔しているのか、なにか苦痛なことでもあるのか等々が、ぜんぜん思い及ばないつう危険な状態だよね。足が地についていない。ほんの一時のことだったがにゃ。有田さんが晴海晴海と追っかける気持ちが分かってきたで。ふんにゃ。演歌とは、かくも危険な思想物だすよ。いかタンも気をつけておこれや。くれぐれもにゃ。さぶちゃんを聞くときはとくにだ。それも与作~ってのが一番危険だにゃ。

<641字>
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「文章日本語の成立」 司馬遼太郎

2003年02月11日 | ■日常的なあまりに日常的な弁証法
途中電車に乗ってしまったが、蒲田についた時点で7000歩。

喫茶店に入り司馬遼太郎の講演テープ『文章日本語の成立』(新潮カセット文庫)を聴く。

蒲田から池上通りを大井町まで歩く。大井町から電車。

帰宅した時点で25000歩を刻んでいた。

夕飯後、せっかくだから本日中に3万の大台を記録しておこうと思った。

町内の路地から路地をムキになって歩き回ったのだが、あと少しのところで足が棒になり、数のことは、どうでもよいような気がして引き上げてきた。

それにしても今日はよく歩いた。

3万歩ということは、ほとんど一日中歩いていたということである。

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「講演集 本居宣長」 小林秀雄

2003年02月10日 | ■芸能的なあまりに芸能的な弁証法
     

 

 


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今日は小林秀雄の講演録音を聴きながら散歩した。

 だいたい人間というものは空想と理想とは区別できないものですよ。若いうちはとくにね。ボクの話をしますがね。ボクはね、理想なんて考えたこともないですよ。ボクはね貧乏でしたからね。大学の時から自活していましたよ。

それはね。女を養うためですよ。書いて原稿を売っていたんです。もちろんボクの原稿なんて買ってくれるところはないから、埋め草原稿です。この金でボクは女を養っていた。学校にも通っていた。学校へなぜ通っていたのか。学校なんかボクはちっとも信じていなかったですよ。それはね。母親がボクに、どうしても学校を出て欲しいと思っていることが分かっていたからですよ。

ボクは母親のために学校を出たのです。ボクは理想なんかないですよ。原稿を売らなければ暮らしていけなかったんです。当時はサヨクが盛んなときでした。ボクにはサヨクの連中はどうして金を持っているのか分からなかったですよ。みんな金を持っていましたよ。というのはサヨクは空想していたんでしょうね。日本を共産主義にしようという空想に燃えていたんです。

だけど生活には困っているふうではなかったね。活動の金はどっから出ていたのですか。みんなオヤジから出ていたんでしょう。ボクのように稼いでいるヤツなど一人もいなかったですよ。みんな裕福でした。サヨクってのは金のあるやつだなと思いましたよ。ボクは理想はなかった。そうしているうちにだんだん理想が育ってきた。書いているうちにもう少し上手に書こうと思ってきた。そのようにボクはやってきたんです。

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2万歩達成

2003年02月08日 | ■日常的なあまりに日常的な弁証法
      <PM:11 渋谷駅>

今日はふみの会の集まりで、渋谷から四谷を目指して歩く。
青山学院大学の前あたりから路地を選んで左に折れしばらくいくと神宮前。
大建造物が見えてきたのは国立競技場である。
隣の明治公園で規模の大きなフリーマーケットが行われていた。
聞けば、ここでは、ほとんど毎週のように開催されているだという。
1時間ほど見て回り、結局、靴とウォークマン型カセットプレーヤーを買う。
値切りに値切って双方合わせて1000円也。

公園の隅に屋台が出ていた。
たこ焼きを頬ばりながら慶応病院を通り抜け、細い路地をそのまままっすぐ行
くと四谷に出た。
みな、元気そうで楽しい飲み会とあいなった。20時解散。

帰路もまた渋谷に向かって歩いた。
土曜の夜ということで原宿周辺は若い人たちの活気にあふれ、駅前を通り抜け
てきただけだったが、この時は寒さも忘れるほどだった。
帰宅したのは深夜となる。
かくして本日、2万歩を超える新記録を達成した。

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「漱石について」 中野重治

2003年02月05日 | ■芸能的なあまりに芸能的な弁証法
手のひらサイズのカセットプレーヤーを胸ポケットに入れて、イヤホーンを耳にあてたまま玄関を出た。河川敷を散歩しながら、昨日図書館より借りてきたテープのうち中野重治の『漱石について』を聞いてみた。1969年に行われた講演を録音したものである。69年と言えば、私が田舎の高校をおえて東京に出てきた年である。中野は当時64歳。講演では、しきりに50歳までに書き上げられた漱石の文学に比べれば、自分などほんの青二才にすぎないと謙遜していた。すでに私も、漱石の享年を優にこえてしまっている。
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「海軍を語る」 阿川弘之

2003年02月04日 | ■芸能的なあまりに芸能的な弁証法
図書館から『夜の寝覚』の現代語訳を借りてきたのが二日前なのだが、なんだか本を開いてみる気がしないのである。本の性質というよりも、どうやら本を読むということがとてつもなく面倒なのだ。読書は現代人の必須だが、どうやら私は、一所(ひとところ)に落ち着いて本を読む「こらえ性」というものがもとから備わっていないらしい。

そこで、『夜の寝覚』はあきらめて返却してきた。代わりに、文士たちの講演を録音したカセットテープを何本か借りてきた。以下である。

①『海軍を語る』 阿川弘之(1990年 新潮社)

②『小説を生む発想-箱男について-』 安部公房(1993年 新潮社)

③『漱石について』 中野重治(1988年 岩波書店)

④『漱石と国家意識、文学の可能性』 大岡昇平(1989年 岩波書店)

帰宅してさっそく①を聞いてみた。阿川氏の本で読んだものと言えば、『志賀直哉』(岩波新書)ぐらいだが、書いたものもさりながら話の上手なことに、さすが作家だと感心した。明日から残り3本を聞くのが楽しみである。どのテープも1時間前後の作家自身の肉声が詰まっている。 

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