赤いハンカチ

夏草やつわものどもが夢のあと

▼忘れえぬ人<小野田少尉>

2023年01月26日 | ■軍事を知らずに平和を語る資格なし

以下、再三再四に及ぶ昔の記事の再掲載ばかりで申し訳ないのだが。

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2014.01.20 朝日新聞オンライン

 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E9%87%8E%E7%94%B0%E5%AF%9B%E9%83%8E

 先日亡くなられた小野田さんについては上のアドレスでウキペッペの項目を見てほしい。目にするたびに感銘を受けるのはジャングルの穴から出てきたときの上の写真だ。着の身着のままの汚れたシャツではあるけれど、何度となく補修した跡がある。肩口のあたりの縫い目の正しさ。いっそモダンなポケットの色あわせ。きちんとしたボタンの整列。それにもまして直立不動で敬礼する凛とした姿である。これらの態度の中に間違いなく小野田さんの精神のすべてが現れていた。この写真の直後、小野田さんは山を下り米軍支配下にあったフィリピン軍の基地を訪ねた。そして基地の司令官に自らの軍刀を手渡し投降した。処刑されてもやむなしとの覚悟を決めていたらしい。1974年、今から40年前のことである。1945年のポツダム宣言も、天皇による終戦の詔勅も聞かされず、何も知らないままにフィリピンのジャングルの中で心折れることなく30年近く、たった一人で戦争を継続していた。さても現代の日本国民に問いたいのだが、この小野田さんの写真を前にして先の戦争は間違っていたとか、だれそれに戦争責任があるとかないとかいう間の抜けた問題を問うことが出きるか否か。今日にいたってもなお「戦争反対」に明け暮れるイデオロギーのすっぽんぽん連中は、まずは、そのことを自問自答してみればよい。

<2014.01.26 記>

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逢はざりし夫か  昭和の兵一人 手を振りて去る うたた寝の夢・・・富小路禎子

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▼謹賀新年

2023年01月01日 | ■日常的なあまりに日常的な弁証法

 

 明けましておめでとうございます。

 

        令和五年 元旦

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