結局、三泊目のネグラは福島県須賀川から茨城県水戸市まで続いているルート118、いわゆる茨城街道上のコンビニの駐車場ということになった。適当な、「道の駅」が見つからなかったのである。福島県棚倉町の手前数キロというあたりだった。広い駐車場には、何台かの長距離トラックなども停留していて朝が来るのを静かにまっていた。
23日、午後1時、宇都宮のレンタカー営業所に着く。車を返却する。メーターを見ると1200キロの道程だった。よくぞ、走ったものである。燃料は20リッターづつを二回入れた。満タンにして返すのがレンタカーのしきたりである。燃費は、なんと1リッターあたり30キロなのである。車がよかったのか、わたしの運転がエコだったのか。自慢したくなるほどの優等生ぶりである。よくよく考えてみるに、やはり全般にわたって道路事情がよかったのである。ひたすら時速60キロをキープしたまま、ほとんど停車することもなく、どこまでもどこまでも走ってこれたのだから。営業所の隣がコンビニだった。さっそくザックをおろして、缶ビールを買い求め、無事の帰還を自分で祝った。