銚子・角巳之・三代目

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前へ!

2007年12月29日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_2311 “前へ”....言わずと知れた、明治大学ラグビー部の合言葉であります。80年代~90年代半ばくらいまで、“重戦車軍団”と呼ばれた屈強なフォワード陣が、これでもか?、これでもか?と押しに押す。強烈なタックルに全く怯まず、ただひたすら前へ進む....。高校3年の時に“雪の早明戦”をTVで見てしまい、すっかりラグビーの虜になってしまいました。明治は終盤何度もペナルティーキックのチャンスを得る。しかもゴール目の前で。キックしてしまえば同点優勝なのに...。何故蹴らないんだろう....。その意図たるや何ぞ?てな事は当時全く分かりませんでしたが、試合終了しても、しばらくTVの前から動くことが出来ませんでした。感動を越え、ただしびれた....。何かのご縁で自分がその重戦車の大学に入り、同じクラスで4年間一緒に過ごした仲間が大学4年次には、その重戦車軍団のレギュラーとして第一列のスクラム組んでいた....。あの試合、何故蹴らなかったの? 答えは簡単。明治は“前へ”だからだ...。禅問答のようですが、実は物事の本質を突いている。自分達の特徴を明らかにしてそれを愚直に行い続ける。バカにされようと、批判されようとお構いなし。実際、蹴れば勝てたのに蹴らなかったのはバカだとか、脳ミソまで筋肉だから考えられなかっただとか、おかしな事言う人は何時の時代も、どこにでもいるものです。ただあの時の世論は圧倒的に賞賛の嵐。何よりも試合終了後の選手たちの表情が最高でした。自分達の特徴を高めるための猛練習に耐え、試合ですべてを出し切った清々しい顔、今でも鮮明に覚えております。さて、地域の活動であれ、会社であれ、何かの集団において、上述のような場面に遭遇する時があります。押すべきか?蹴るべきか? そこで自問自答する。我々の集団とは何だ。と....。その場、その場で臨機応変。なんて、分かったようなことを言う方もおりますが、それは無関心の証拠。“その時”に臨機応変な動きなんて出来ない。ビビッて立ちすくむか、無鉄砲に進むかでしょう。目の前に障害があった時、誰かにパスするとか、ステップを切ってかわすなんてことしちゃダメだよ。とにかく“前へ”ぶち当たれ...。それが我々の集団の特徴であり、魂である...。昨日のリーダーシップ論。鬱の時代を迎え、華麗なステップで敵をかわせるスターの存在を待ち望むような風潮を感じますが、地域の問題なんかは住民みんながスクラムを組んで、愚直にスクラムトライを狙う。そんな街に元気がある。という傾向が強いのは偶然ではないような気がします。


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1 コメント

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高校生の花園も始まりラグビーシーズン真っ盛りで... (音春)
2007-12-29 09:20:12
高校生の花園も始まりラグビーシーズン真っ盛りですが、小生、その花園にはるか40年前、、、、
ボールを持ったとき一瞬迷うときがあるんですよ、そんな時ハまよわず「前へ」です。
かっこつけて何かしようとしたりすると強烈なタックルを喰らったりしてね。

先般の早稲田との試合、最初にあんな形でトライガ取れちゃったんで「前へ」の迷いが?

このときの雪の早明戦、おっしゃるとうりですね、「北島(ラグビー)精神」満開の試合でした。
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