銚子・角巳之・三代目

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東北にて...②

2022年08月03日 | 日記・エッセイ・コラム

我々、雪が降らないことが日常の人間にとって、雪が降るということは非日常の風景...。逆も
また然りということであります。雪が降るのが日常で、あと3ケ月もすれば農作業が出来なく
なるな~と常日頃から考える...。風土と言ってしまえばそれだけのことですが...。

ある一定期間、農作物が育てられない訳ですから、自らの食べる分を備蓄したり、日持ちが
する加工技術を開発したり、それらが伝統的な特産物になったり...。当日は、“赤べこ”の話
で盛り上がったのですが、こういう感覚(ある種の逞しさ)に触れ、心を新たにしております。

TVで東北・仙台、伊達政宗の特集を見ました。政宗は世界に出て行くという大きな目標を
掲げ、慶長使節を派遣したりしますが、その数年前に大地震。津波の影響で塩害が酷く、その
後10年、米が取れなかった...。だったらその塩を特産物にしてしまえ(政宗)...と。

その収益を新田開発に回し、後に出来上がった田んぼは収量、品質が素晴らしく、有る一時期
江戸で食されるお米の1/3は仙台産であったとか...。これらの逸話といわき訪問で感じたこと
が重なって参りました...。ハンデと思うか、新たな道を拓く機会と捉えるか...であります。