銚子・角巳之・三代目

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フリー!④

2010年06月06日 | 日記・エッセイ・コラム

009 “フリー”ペーパーは広告主の広告料によって賄われ、その広告料とは企業が生み出す利益から捻出されている...。その利益の源泉は結局のところ消費者の支払う商品代金に何らかの形で組み込まれている....。と私は認識しております。知人に自称フリーペーパーマニアなる人がいて、発刊されるフリーペーパーを片っ端から集めてきては批評なぞしている訳です。何度か付き合わされましたが、どれも同じだろうと思っていた私の感覚は見事に間違いであることに気付きました。やはり老舗と呼ばれているところは実に良く取材されているし、裏付けを伴った記事、考えさせられる特集、新しい提案....。実に面白い。かと思えば、巷のポスターをそのまま貼り付けたもの、お買い得、お得....そんな言葉の羅列....。これはクーポン・ブックと言うんですよ....とマニアから...。デフレ下における低価格化とお得、お値打ち...これら言葉の心理的側面を狙ったトリック....。流通業者さんからもデフレ下においては、とにかく価格。価格だ....と。当然の事ながらその価格も、仕組みを伴った価格でなければ早晩破綻することは明白。低価格を武器にしたディスカウンターという業態は、特にメーカーの寡占的支配下にあったような業界で有効で、お酒なんかそうだろうと思いますが、業界のチャレンジャーとして消費者の熱狂的支持を得て行きましたが、最近は類似業態の登場や、もはや価格だけが武器にはならない。あるいは若者のお酒離れ....そんな時代背景などと相まって制度疲労を起こし始めたような気がします。実際、地域を見渡してもディスカウンターの閉店が多くなってきたような気がします....。さて“フリー”ペーパー....。たんにお得なクーポン券がたくさん詰まった“無料”の雑誌なのか、“自由な”発想で地域を見つめ、ないものねだりではなくて、あるもの探しを...なのか? マニアによれば、雑誌の厚み、特集記事の本数、スポンサーの多彩さ....いくつかの項目を見るとその違いは明白なんだそうです。書籍“フリー”の副題は、無料からお金を生み出す新戦略とありました....。長くなりそうなので続きは次回に。写真はもはや千葉県に5隻しか存在しなくなってしまった沖合い底引き船の後姿。千葉県の5隻がすべて銚子船籍であり、ヤリイカとかメヒカリなんかを獲っております。写真に見える2枚の鉄板(オッター・トロール)が海中に落ち、その先に繋がった魚網を引っ張っていく訳であります。銚子では別名“打瀬(うたせ)”とも....。