銚子・角巳之・三代目

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託す!

2010年01月14日 | 日記・エッセイ・コラム

001 015 本年正月、紫紺にMマークが箱根往路を快走し、山の神様に抜き去られるまでしばし夢を見ておりました....。かつての名門が堕ちていく....。名門であればあるほど這い上がるのに苦労する。いつしか負け犬になり、どうせ....なんか....となって、戦う前から負けた時の言い訳を探すようになる....。それを復活させる。選手、スタッフの心労は計り知れません....。中継地点でトップ通過は61年ぶりと聞きました。私は仕事の傍ら、時々ラジオ、TVに目を通すだけでありましたが、この姿に感動した方々多かったのではないでしょうか(OBだけですかね...)、さて61年前。61年前って言ったって生まれてないし、実感ないですね~と選手のインタビューがありましたが、まさにその通り。でも確実に伝統の力は生きている....。その61年前、箱根のゴールを紫紺にMマークが飛び込んだ時に、銚子市では銚子半島駅伝大会が始まった訳であります。戦後復興期、自信を無くした日本人、地域の人々に勇気を与えよう...と、銚子在住、出身の諸先輩方が尽力され始まった大会。すっかり銚子・新春の風物詩になりました....。恒例となりましたので私は交通整理係の一員として、仲間と一緒に出動していました。持ち場は例年と同じく、スタート地点付近。スタートに際して、大会役員から選手紹介などがあり、そこで.....。駅伝のタスキは“渡す”ものではありません...。“託す”のであります.....と。新春早々、なるほど~と、感じ入っていた次第であります。託すと言う言葉。これは非常に重い....。箱根を見てもそうでした、繰上げスタート等、タスキを渡せなかった選手の無念...。渡せなかったというより、託せなかった....想いを繋げなかった事への無念...。でもそれらは下級生がじっと見ていて、翌年、また新たなドラマが生まれていくわけですが....。渡すのではなく“託す”.....。仕事はじめ、何事にも通じることだな~。と、その言葉が頭から離れません。銚子半島駅伝参加81校の中学生の頑張り....。いや~箱根に負けていませんでした。この中から将来箱根を沸かせる選手が出てくるかもしれませんし、何よりも、他人に託す事が出来る人材の排出....。一生懸命走る中学生を見ながら、お前は人に託せる人間か?....と問われているようでありました。