銚子・角巳之・三代目

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ビルド・イン・スタビライザー③

2009年06月19日 | 日記・エッセイ・コラム

004 俗に"山高ければ谷深し”なる名言があります....。作用があれば反作用が、テーゼ(命題とでも訳すのでしょうか)があればアンチ・テーゼが、表があれば裏が、そして光があれば影があり、光が強ければ強いほど影も濃い....。反対に影の濃さから光の強さをある程度推し量ることは可能であり、暗い世相を反映する一朶(いちだ:ひとかたまり)の雲の隙間から、一筋の光を見出すこと、すなわち....。さて、パソコン全盛期に手書きの記事や書類....。なんて時代遅れなんだ!と言うのは簡単なこと。しかしながら、何故ですか?と素直に聞いてみると、なるほど、なるほど、一理どころか、それ真理かもしれない....と。大学の先生方と先日お話しておりましたら、お前らの時代に比べ、最近の学生論文は凄いぞ...。ネットで何でも調べられるからね~(ちょっと皮肉が込められていたような)。でもプロの目は誤魔化せない。この文章はあの先生、これは雑誌~の最新号から....と、すべてわかってしまうんだよね~。で、学生には厳重注意している、勝手に引用したら盗作だ....と。記事であれ、論文であれ、何かを創作する。知的所有権という難しい言葉を持ち出すまでも無く、それは製作者の肉体、精神、時間、もっと言うと重ねてきた人生そのものが投影される....。ペンで100枚書いてみろ。手が痛いだろ....、その痛みが分からないと....。論文は足で書け...言われ続けてきたこと思い出しました.....。論文を足で? 机に座ってネットからキーワード拾って書いた文章、創作物なんか誰も読まないよ...。昨今IT技術の発達は凄まじく、私もいくつかの紙面編集ソフトやプレゼン資料製作ソフトを使ってみました。本当に凄い、このまま新聞になるじゃん....が、しかし、それは上述の学生論文と同じ....。プロの目には明らかなんですね。中身が無い。文章の行間を読ませる、ポスターのシズル感(消費者の五感に訴え、購買意欲をそそるような...広告用語です)、センス...、これは強烈に進み過ぎたデジタル技術のアンチ・テーゼとして目の前に横たわっております。続きは次回に。写真は銚子の旬の名物:磯ガキ。獲れたてを贅沢にもフライにして頂きました。写真では伝わり難いと思いますが、女性のこぶし大くらいの大きさ。一緒に食べた銚子へ単身赴任中の先輩、無言の後、しんみりと、これ離れて暮らす女房に食べさせてあげたいな....。モーレツ社員から発せられたこの一言、これまた、ビルド・イン・スタビライザー...かと。