風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

茶碗

2014-03-31 | 文化


那覇の壺屋やちむん通りで購入した
若い作家の茶碗。
白地に柿渋使いで貫入に味がある。
でも買ったのはそれだけが理由じゃない。

店主によると、作家さんは
「まだお茶を極めてないので茶碗とは言えない」
と言ったらしいが、
いやいやどうしてちゃーんと茶の湯の茶碗だ。
微妙に歪んだ形ながらきちんと計算されている。
わざわざ指の跡を残した正面。
その右45度に飲みやすく緩い傾斜をつけ、
飲み口もそこだけ薄い。
しかも茶を飲む形に両手で包んでみると、
作家の手の形が残っていて手にしっくりと馴染む。
たぶん飲み口を形作ってから、
左45度にわざわざ正面を作ったのだろう。
思わずニヤリ。
これは持ってみないとわからないだろうな。
これらの造作は明らかに茶の湯の茶碗。
なかなか奥深い作り込みをしつつ
「茶碗とはおこがましい」というセリフ。
面白い作家さんだ。

ということで、また財産が増えました 笑
せいぜい使い込んで
今度は貫入に茶を染み込ませよう。
だんだん味が出る茶碗だと思うから。
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2 コメント

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Unknown (mariko)
2014-03-31 11:59:28
こんにちは☆
味のあるお茶碗ですね。

ワタシ、アンティーク(西洋なんだけど)買うとき、いつも風屋さんを思い出します。『風屋くんだって買ってる・・』

よし、また捜してみるか・・

これで心おきなくアンティーク捜しできます。アリガト☆
返信する
>mariko (風屋)
2014-04-01 21:19:51
ご無沙汰。元気?
わたしゃもう
茶道具は買わないつもりなんだけど(^_^;)
絶対に買わないつもり。
たぶん・・・笑
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