風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

リノベーションスクール@花巻 事前講演会 開催

2017-08-03 | 生活の風景


北九州でリノベーションまちづくりを実践し
全国的な注目を浴び、高い評価を得た
らいおん建築事務所代表の嶋田洋平氏をお迎えして
昨夜マルカンビル6階で講演会が開かれた。
定員70名とのことで、
しかも電話かメールでの申し込みとのことだったが
それでもたくさんの方々が参加していてびっくり。
それだけ花巻家守舎、上町家守舎の活動が
花巻市民の注目を得、興味を喚起しているのだろう。

私は昨年マルカン支援活動の中で様々見聞きし、
またtsukuruba inc.の本編集のお手伝いをしながら
リノベーションとはなんぞや、家守舎とはなんぞやを
多少聞きかじっていたために
嶋田氏の話の骨子は大体理解できていたし、
結論としてあげられていたその理念もある程度掴んではいた。
・・・が、具体的な活動例などを挙げていただき
実際に直面した問題への多角度からの取り組みを知って
より理解が進んだと同時に
彼らが現在進行形で取り組んでいる「まちづくり」に
共感とリスペクトも感じた。



何よりも、理解していたこの取り組みについて
「なぜそうなのか」を前半詳しく説明いただいたことが
これまで分かったつもりになっていた私にとって
さらに理解を深める話となった。
特に建築を取り巻く環境についての話は
具体的な数字が説得力があり、得心できた話だった。



これはまったく同意。
花巻も同様、今の商店街は宝の山だ。



この動きと私がこれから取り組みべきベクトルが一致した。
後は自分に何ができるかだ。
花巻ではまず「マルカンビル大食堂」の動きがある。
もちろん食堂そのものの存続もスタートを切ったばかりで
これからが試金石となるし
ここを核とした上町商店街のリノベーションまちづくりはこれからだ。
とはいえ、マルカンビル大食堂の再生は一つの例を示し
「自分たちにもできるんだ」という意識を市民に喚起した。
この動きが伝播していくと、花巻はこれから面白い。

一つの例として、裏側で何があったのか
北九州の例まで進んではいなくても
明確に結果を出した身近な事例として
マルカンビル大食堂営業再開までのドキュメントを
まずはぜひ本書でたくさんの方々に知って欲しいと思う。



「マルカン大食堂の奇跡
 〜岩手・花巻発! 昭和なデパート大食堂復活までの市民とファンの1年間〜」双葉社
コメント
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