風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

「日付変更線」

2013-09-13 | 音楽
置手紙に気付いたら
君は多分 溜息と
数分だけ想い出をたぐる
後は変わらず 生活に戻る

僕は浅い眠りから
窓の外へ目を移す
巻き忘れた 腕時計はずし
海をへだてた日付にあわせる

朝焼け 海流 スローな貿易風
僕を明日へと運ぶものは揃った
君の心を二度とは 捜さない

恋の余韻 欲しくって
顔も見ずに出てきたよ
君は君で生きるし 僕は
君に似ている誰かに出逢う

水鳥 スコール 遠浅サンゴ礁
僕は昨日を洗い流し はばたく
君の瞳を二度とは のぞかない
(詞:松任谷由実 曲・歌:南佳孝)


南佳孝さんを知ったのは
ディンパンアレイのアルバム「キャラメルママ」だった。
はっぴいえんど解散後、細野晴臣さんと鈴木茂さんが
ドラムの林立夫さん、ピアノの松任谷正隆さんとともに
それぞれ好きな音楽を演っていたアルバム。
曲によって、恐らく仲の良いミュージシャンを集めたのだう。
今見ると驚くような人たちがサポートで参加している。
コーラスに山下達郎さん、大貫妙子さん、桑名正博・晴子兄妹。
ギターに伊藤銀次さんやザルスキーさん、高中正義さん、
ベースには後藤次利さん。
まだ「荒井」だった頃のユーミンも参加している。
(ユーミンの詞とピアノで松任谷さんが曲を書き歌っている)

そんなそうそうたる人達の一人が南佳孝さんだった。
鈴木茂さんとデュエットで歌った「ソバカスのある少女」は
南さん得意の都会的でオシャレなサウンド。
初めて知った南さんのサウンドと声が気に入り
2枚ほどアルバムもかつて買った。
その中の、気に入った曲のひとつがこの「日付変更線」。
詞はユーミンだったんだねぇ。
晩夏を思わせるポップで切ないボサノバ。
今これを歌えと言われ、鋭意練習中(笑)

写真のアルバム、
絵はこれまた好きな池田満寿夫さん。
コメント
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