世界遺産と日本/世界の町並み w/IT

世界遺産と日本/世界の個性的な町並みをITを交えた筆致で紹介します。

京都から東に一駅乗ると、静かに桜や紅葉の楽しめる山科があります

2007-03-18 17:36:48 | 日本の町並み
 暖冬の影響で,今年の桜の開花は首都圏近郊でも3月中かとも思ってましたが、このところの寒さでちょっと怪しくなってきました。関西と関東を比較すると、関西のほうが少し暖かくて桜の開花も早いように思います。桜の名所は日本中にあり、どこを取り上げても、もっとお奨めという場所があると思います。そこで、今回はあえて、あまり知られていない毘沙門堂の枝垂桜(しだれざくら)と山科(やましな)周辺を紹介します。

 桜はいわずと知れた日本の国花です。「菊と刀」の著述などもあって国花は菊と思われている方もおられますが、こちらは皇室の象徴です。春に花をつける落葉花木の木蓮やさんしゅうなどと同様に、山桜などを除き、ソメイヨシノなどの桜は花が咲いてから若葉が出ます。このために華やかさが増すように思います。そのソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラを交配して作られた園芸品種で、江戸の染井村(現在の豊島区駒込あたり)で作られたことからの命名です。桜の花の色はピンク色ですが、写真に撮ると意外と白っぽく写ることが多いように思います。人間の脳はけっこうだまされやすいので、ピンク色の先入観で実際より濃い色合いに見ているのかもしれません。

 山科は、京都市の東の端に位置し、京都から東海道線の上り列車に乗ると東山トンネルを超えた向こう側に山科駅があります。このため、京都ではなく滋賀県の大津市ような感じもします。JRだけではなく京都市地下鉄東西線の山科駅もあるところから、京都市の一部を実感するかもしれません。かつては、同じよう場所を京阪電鉄の京滋線が走っていて、特に三条から蹴上げあたりは国道上を路面電車で走っている姿が見られましたが、現在は御陵(みささぎ)駅で地下鉄から分岐して山科あたりで地上に顔を出しています。

 今回紹介する毘沙門堂は山科駅の東にまっすぐに北に伸びる道を1kmほど行った突き当りです。観光客がわんさかと押しかける京都の寺寺の中では、あまり知られていないようですが、春の枝垂桜、

秋の紅葉は

知る人ぞ知る外せない存在です。

 道の途中では琵琶湖から京都に水を運ぶ疎水を横切りますが、この疎水沿いの桜も、菜の花の黄色との対比もあって見事です。

山科駅から歩いていけるのは毘沙門堂ですが、山科には小野小町ゆかりの随身院や、平安貴族の庭が残る勧修寺(かじゅうじ)などもあリます。ともに桜も紅葉も見事なお寺ですが喧騒のない通好みのお寺かもしれません。

 地上波ディジタルのもたらした効用は携帯電話で見るテレビの品質の向上させたワンセグに尽きるのかもしれませんが、このところの映像関連商品の高品質化のスピードは驚くばかりです。ディジタル映像処理の技術が普及期を迎えているせいなのでしょうか、家庭用のカムコーダでもハイビジョウンが撮れるのが当たり前になリました。ハイビジョンの映像はざらつきがなくきめの細かく、場合によってしわなど欠点も映し出してしまうようにも思います。百人一種の読み札に描かれている、小野小町の絵はほとんどが後姿のようでが、絵にも描けない美しさなのでしょうか、見る人の想像を刺激するのでしょうか。すべてを克明に伝えるばかりが良いとは限らないのかもしれません。


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