世界遺産と日本/世界の町並み w/IT

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大林監督の映画は尾道の坂が主役なのかもしれません

2006-01-15 15:04:59 | 日本の町並み
 港と坂の組み合わせといえば長崎や函館それに横浜などメジャーな都市に加えて、尾道の存在を忘れるわけにゆきません。神戸などと違って尾道は山から海への距離がもっと短く、極端に言えば平地の部分は道路と鉄道の走っている近辺だけのようにも感じます。実際にはかなりの家々が市街地を形成しているのですが、尾道イコール坂、とのイメージが強いように思います。
 尾道の坂は、神戸の北野坂や長崎のオランダ坂のように車で登れるようななだらかなものではありません。瀬戸内海の島々でもよく見かけるような、階段交じりの急で細い坂が多いようです。郵便や荷物の配達なども車はおろか自転車も使えないことが多く、たいへんなご苦労をされているようです。
 尾道は、また大林監督の尾道三部作、新三部作でも有名になりました。これらの原作は尾道が舞台になっているとは限らないのですが、大林監督の出身地の尾道を舞台に映画化をされたようです。しかしながら、映画を見ていると、映画の内容と尾道の風景がぴったりと合っているように感じます。尾道の風景というより、尾道の坂道が、と言ってしまってもいいのかもしれません。尾道を散歩すると、坂道のいたるところに映画のロケの現場を発見します。
 「転校生」の中で二人の体が入れ替わるシーンのロケ舞台は坂道ならぬ御袖天満宮(みそでてんまんぐう)の石段でしたが、この石段は思いのほか急な石段で、家からのぞくとちょっと怖いくらいです。ほんとうに転がり落ちたら、入れ替わる前に大怪我で入れ替わるべき体が壊れてしまいそうです。
 これらの坂の下にある海は、向島との間が500mにも満たず、まるで川のように見えます。この間には橋が2本も掛けられていて、1本目は35年前に完成した生活道路としての橋、2本目は4年前に本四架橋の橋の一部として掛けられた自動車専用橋です。橋は市街地の東の方にありますが、市街地の真中に渡し舟もあって、歩きや自転車ではこちらのほうが便利なようです。この船着場も映画「さびしんぼう」のロケ地に使われました。
 体が入れ替わるといえば、昔の携帯は、端末を代えると記憶したデータを移植する必要がありましたが、FOMAになってからは回線チップを差し替えることで、新しい端末を旧端末と同じ状態で使えるようになったようです。1回線の契約で複数の端末を、使い分けることもできるわけです。チップに書き込まれた電話番号などの情報を、新しい端末に移植できるわけで、チップが「心」で端末が「体」といったところでしょうか。


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