シャツのほころび涙のかけら

昔よく聞いたNSPのタイトルを拝借。…趣味や日常を綴っています。基本はガンバレ自分!時々覗いてみてください。

カマキリの黒い眼と脱皮殻

2021-08-31 | 主に野鳥や昆虫

カマキリを見ていると、目が合いずっとこちらを追いかけるように見える = カマキリの大きい眼の中にある黒い点がこちらを向いて動いているように見える。
何で?とWebで検索すると簡単に回答を得られる。例えば、

・カマキリの目は複眼といって円筒状の小さな目がいくつも並んでいる構造なので、カマキリを見ている自分の真正面の円柱だけ、底の黒い部分が見えている。これを偽瞳孔(ぎどうこう)と呼んでいる。
・昆虫の眼は複眼なので個眼が束になっており、見る角度によって個眼の奥まで見通せて黒い点のように見える。


8月28日(土)、北本自然観察公園散歩で木道の縁にいるオオカマキリを見た。
相変わらずこっちを見てるな~と、そこまで見るのなら一応記録しておくか、としゃがんでカメラを構える。オヤ?

あなた眼が黒いですよ~。どうしたの~。


Webで検索すると、カマキリは夜になると眼が黒くなるということだ。
触角の間に3つの単眼があり、明るさなどを感じとることができる。この単眼が暗いと感じると光を多く取り入れるために複眼が大きく広がり、どの角度からでも円柱の黒い底が見えるようになる。それでカマキリの眼全体が黒くなる(見える)。

午前10時頃なので、決して夜ではない。でも眼が黒いのは、この場所が林縁のようなところで、上には枝葉が覆って影になっているからであろう。カマキリが進む方向(私がいる位置)は林の方で確かに暗い。単眼の機能が発揮されたようだ。

 

(前回の日記のとおり)同園には一週間前の21日にも訪れたが、その時の散歩の中盤で、草の葉の上に白く干からびたようなモノがあった。何かな?と見れば特徴的な鎌脚。カマキリの抜け殻・脱皮殻だった。

不完全変態のカマキリは、ひと夏の間に何回か脱皮して、体を大きくして、羽化して成虫になる。
当地のような自然豊かな里山環境であれば多数のカマキリがいて当たり前だし、脱皮殻はその何倍もあるはずだ。なのにこれまであまり見たという覚えがない。見逃していたかもしれないけど、雨がふれば地面に落ちて分からなくなる。そういうタイミングもあったか。

そして、翌週28日の散歩では、一度確認したモノなので、幾つも目にとまった。
(左)鎌脚が小さいので幼齢であろう / (右)カンガルーのポーズのような


(左)樹の上から水辺に落ちたようだ / (右)これも落ちてクモの糸に引っかかっている

知らないモノ、気にしないモノは目にとまらないけど、モノが分かればそれを探す眼になる。そういうものだな。

 

脱皮ついでに、埼玉県自然学習センター内で飼っているシマヘビとその抜け殻。

 

コメント (10)
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