シャツのほころび涙のかけら

昔よく聞いたNSPのタイトルを拝借。…趣味や日常を綴っています。基本はガンバレ自分!時々覗いてみてください。

さいたま市緑区『国昌寺』

2012-10-05 | お出かけ

前回の「総持院」の後、車で狭い道を抜け「國昌寺」に向かった。(9月29日)

・山号:大崎山 国昌寺(こくしょうじ)
・宗派:曹洞宗
・開山:天正年間(1573-1592年)

駐車場は境内を抜け本堂の隣だったので、山門からの雰囲気を味わう前に内側を眺めることになってしまった(なんてこった)。改めて山門に向かうと・・・、

門は開かないようになっていた。横から回って表側に出てみる。
前の道路からは狭い道(参道なんだろうな~)。そして、門には十六弁の菊花紋!

正面から左側を抜けた辺りから屋根を見る↓。補強のため山形鋼が取り付けられていた。

改めて案内板を見てみると~この山門は江戸時代中期に建立され市の指定文化財に指定されている。欄間(冠木上)には左甚五郎の作と伝えられる堂々とした竜の彫刻がおさめられている~見てみると・・・(写り悪い)。

<左甚五郎は、江戸初期の彫刻の名匠。日光東照宮の眠猫で有名。左甚五郎作の伝説がある彫刻は多数存在する。幻の大工といわれる。>

棺を担いでこの門をくぐり抜けると、龍に中身を喰われて軽くなるという伝説をもっている~そこから「開かずの門」として有名になったらしい。
なるほど、それは開けてはいけませんな。でも、門としての役割を果たせない事には、どう理解してよいのやら?
山門にもいろいろあるものだ。

また、当寺は徳川家光から寺領10石の朱印地が寄贈されている。それで、菊花紋があるわけだな。
本堂はこんな感じで、入口と掃き出し窓(?)は同じような格子戸で統一感を持たせていた。

鐘楼もある。基礎も含めてなかなか立派なものだった。

本堂を背に山門を眺める↓。間には石を使った庭山があり大きな石灯篭が載っていた。目につくのはカメヤマローソク!文字が妙にキレイだった。こういうのはあまり見ないような懐かしいような。

↑中央の木は「センダンバノボダイジュ」で市指定天然記念物。寺院によく植栽されているそうだが、この時期にもう葉が無かった(これでイイのかな?)。見上げると冬の様相!

国昌寺の墓地横には見沼代用水。前回の総持院から国昌寺の裏手までが斜面林のようだ。帰りに近くを通ったら、大砲を林に向けた鳥見屋さんがたくさんいた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さいたま市緑区『総持院』

2012-10-01 | お出かけ

見沼自然公園に行った時に(9月29日)案内板に出ていた近くのお寺、「総持院」と「國昌寺」に行ってみた。まずは「総持院」。

・山号:阿日山 宝袋寺 総持院(そうじいん)
・宗派:真言宗智山派

見沼代用水の近くにある駐車場から坂を上ると、左側にさらに坂道。その先に山門が・・・ン?2階建て!しかも、2階には梵鐘!?

調べてみるとこれは「鐘楼門」と言い、さいたま市でも数少ないものだという。
私にとってもこれは珍しい(少なくともここ数年の間に見たことがない)。

正面左側から!ほとんど壁の無い建物だ。

境内の内側から入口に向かって!

鐘をつくのに2階に登るのかと思ったが、梯子等は無かった。
鐘突き棒:橦木(しゅもく)は、ローラーとロープを使って1階で動かすようだ。


「総持院」は、天正5年(1577年)頃に法印良秀によって開かれたと伝えられているが、開山の詳細や以後の寺歴については不明。明治時代に火災に遭い、鐘楼門を残して全焼し、その後再建された。

鐘楼門から本堂を見る。小さいけれど落ち着いた趣があると思う。

左側の竹垣には牡丹が植えられている(約650株)。別名牡丹寺としても知られているらしい。花のシーズンは見応えがあるようだ。

ここは、前回書いたように「さいたま緑のトラスト基金による保全第1号地」のすぐ近くなので、ついでに寄る時もあるだろうな。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする