(前回のつづき)10月22日(金)、苗場ドラゴンドラで田代高原へ。レストランアルム~散歩を経て、田代ロープウェーに向かう。田代高原に着いてからは曇天になってしまったのが少し残念。移動中の左手は、ススキ越しのスキー場のゲレンデ、その奥の山は冠雪していた。
苗場ドラゴンドラ山頂駅は標高1,346m、ロープウェー山頂駅は標高1,413mとさらに高いところにある。歩いて上ることもできるけど、「らくらくリフト」というペアリフトがあるので利用することにした。
リフトは田代湖の近くにあり、一旦斜面を下る。初めての田代湖は穏やかだった。
リフトは2人乗り。片道約5分。載ってみると、とてもゆっくりに感じる。
ダケカンバや紅葉している樹を眺めながら進む。こういう空中散歩はとても良いと思った。
下に見える白いモノは・・・雪だった。後でリフトの係員に聞いたら前日雪が降ったという。それが、融けてない。(画はボケた)
ロープウェー山頂駅に着き、田代湖側を眺める。後背のスキー場は、左側が田代スキー場、右側はかぐらスキー場のゲレンデであろう。
田代湖は一目見たいと思っていたダム湖だ。というのも・・・
3年前の8月に電源開発(Jパワー)の奥清津発電所と二居ダムを見に行った。発電施設が学べる「Okkyミュージアム」も見学した。奥清津・奥清津第二発電所は、水力発電所としては日本最大級の出力を誇る揚水式発電所で、上池のカッサダム(田代湖)と下池の二居ダムの2つの調整池をもち、その間の有効落差470mを利用し最大出力160万kWの発電を行なっている。
この時は上池であるカッサダム(田代湖)を見ることはなかったので、いつか見たいと思っていた。今回ダムの堤体は見られなかったが、ダム湖(田代湖)は見られたので、これで奥清津発電所:揚水式発電の上池と下池の両ダム湖コンプリートだ。
『田代ロープウェー』は、全長約2.2km、片道所要時間約10分。定員91名。日本一の瞬間地上高230m!
ロープウェー乗り場の先端から眺める。ロープウェーの山麓駅がかろうじて確認できる。後背の右側は谷川岳だと思われる。
乗車したのは十数人程度。一番前右側に陣取る。何故なら3年前に訪れた二居湖(調整池)が見やすいから・・・と思って。その二居湖と発電所が眼下に見えてくる。(注:ロープウェー内からなので、窓越しで撮っている)
発電所はダムに近い右側の方が奥清津発電所、左側が奥清津第二発電所(Okkyミュージアム)。日本一の瞬間地上高は川の真上辺りか。
画中央の道路のトンネルで田代ロープウェー山麓駅・国道17号線方面につながる。
二居ダムは高さ90mのロックフィルダム。ダム湖は谷にそって細長くなる。
奥清津発電所のWebサイトによると、奥清津・奥清津第二発電所の両発電所でつくられた電気は、東京方面へと送られており、両発電所は現在、埼玉県の川越にある東地域制御所から遠隔操作で運転しているという。
田代ロープウェー山麓駅に近づく。到着後は駐車場の右側からシャトルバスが出て、車を止めてある「苗場シュネー」の駐車場に無事戻った。
関越自動車道までの渋滞、苗場ドラゴンドラの乗車までの待ち時間、所々で行われていた道路工事による待ち時間などもあり、かなり時間を要した。予定では、この後に「松代・松之山」へ温泉も兼ねて立ち寄るつもりだったが、それでは実家に着くのが暗くなってしまう。さて、どうしようかと考えながら駐車場を出発した。(次回につづく)
※当日の植物については別日記で
全体の構造がよくわかります。
でも…、ちょっと怖い眺めですね。
Jパワーの横浜磯子の最新式火力発電所と、水力発電を管理しているコントロール・センターを見学したことがあります。現場には誰もいなくて、センターで遠隔コントロールしているだけ、と説明を受けて「すごいな」と思いました。
田代湖背後の山は雪をかぶってますね。
これから冬にかけて電力の使用量が多くなります。
水力発電大切ですね。
このダムと二居ダムをはじめとした奥清津の
電源開発ではたくさんのゼネコンが参加して
います。当方の叔母が大林組に勤めていまし
て、当方は季節の良い頃にその工事現場を見
せてやるからと大林の人たちの宿舎(飯場)に
行ったものです。
あのころまだダムは建設中で、一足早く二居
ダムは形になっていたような気がします。
カッサダムもロックフィル。24時間体制で仕
事を進めていました。懐かしい思い出です。
で、その後このダムやダム湖だけを見に行く
と言っても建設道路はゲートで立ち入り禁止
でいけていません。田代湖はスキーで遠巻き
に見たくらいでした。
あっ、長くなりました。
遠隔操作ができるのはスゴイことですね。他の水力発電所でも、昔は多数の方が勤務していたようで、地元の経済的にはメリットがあったようです。それが、ちょっと残念。
水力発電所を新たに造るのは無いかもしれませんが、現存する水力発電所は長く活かしてほしいものです。
大規模なダムの建設現場は目を見張りそうです。
群馬県の八ッ場ダムは、造っているときに見に行きたかったです。
Okkyミュージアムおよび周辺の施設で発電所のことが良く分かりますね。
入浴施設(露天)もあったような記憶が、、、、
知らなかった~。飲んでみたい。