「感動!北の大自然スペシャル 森のラブレター」も感動いっぱいだった。
「富良野自然塾」で自然の仕組みや人と自然の関わりを学び、実感する。閉鎖されたゴルフ場に、50年間で15万本の木を植え森に戻す計画だという。
地球は奇跡の惑星ということ。460mの「地球の道」のこと。「感動を共有する」ということ。葉が森を作るということ。便利さと引き換えに忘れ去られていること。エネルギーを使い過ぎる人種のこと。ダムのこと。生活に必要なもの(水、火、ナイフ)・・・等など、興味深い話だった。
また、川を溯上する、キュウリウオや一匹しか確認できなかったシシャモ。産卵し、死骸がエサとなるサケ。毎年決まった木で子育てするエゾフクロウ。ニホンザリガニ。ブナやサルナシといった動植物は見るだけでもスゴイと感じる。それに、森の中で、裸足で遊びまくる幼い子供たちもイイ。
もう1か所、茨木の里山。小室さん老夫婦の自然と共に生きる、慎ましくも豊かな暮らしぶりは、郷愁にかられた。自分が幼いときの実家の周囲の環境や生活ぶり。少し歩いた小川では、当たり前のように沢山飛び回っていたホタル。家々には池もあった。そこで、農具や野菜を洗っていた。そんなことを思いだしながら見ていた。
倉本聰さんが話していた「ハチドリの一滴(ひとしずく)」のお話。アンデス地方に昔から伝えられてきた話で、短文をさらに要約すると…、
燃える森、生き物たちはわれ先にと逃げ出す。
でも一匹のハチドリだけは、口ばしで水を一滴ずつ
運んでは、火の上に落とし、行ったり来たり。
他の動物はそれを見て「何になるんだ?」
とあざ笑う。ハチドリはこう答えた
「私は、私にできることをしているだけ」と。
番組の最後でも、倉本さんが国分くんに「ハチドリの一滴の気持だよ」と言っていた。森からのラブレターに応えるには、一人ひとりがハチドリになることなのだろう。